-プロ経営者とは?-
原田泳幸氏、魚谷雅彦氏、クリストフ・ウェバー氏、新浪剛史氏、ハロルド・ジョージ・メイさんの共通点は“プロ経営者”と言われる方々であるということ。
プロ経営者とは、複数の会社を経営者として渡り歩く人物を指し、欧米では一般的でトップ2,500社のうち25%がプロ経営者で占めていると言われておりますが、国内では40名ほど(うち外国人は5名)ということで、
経営環境の急速なグローバル化(国際競争の激化・多国籍企業の急増など)に迅速に適応したグローバル経営の断行が可能な経営者人材の発掘や育成は日本企業にとって喫緊の課題であるとも言われております。
-プロ経営者が語る“リーダーシップ”-
外資系で働き、日本コカ・コーラ副社長、タカラトミー社長、新日本プロレス社長兼CEO就任で、いずれも大幅黒字に転換やV字回復に導かれた“プロ経営者”が語るリーダーシップ論は非常に説得力があります。
さすが新日本プロレス社長だったこともあり、オンラインでの登場はエンターテイメント性に富んでいます。一瞬にして参加者(視聴者)の心を掴んだ感じがします。
-企業の競争力とは?-
今やマーケットは国内にとどまらず、全世界に広がるグローバルな展開が欠かせませんが、その中で“企業の競争力”とは何を指すのでしょうか?
アメリカではビジネス本が年間1万冊から1万5千冊発行されると言われておりますが、それらを大きく3つに分類すると見えてくるものがあり、それが
1.戦略(10~20年先の長期戦略) 2.リーダーシップ 3.マーケティング になります。
-リーダーの出身-
ビジネスには良い時も悪い時もあり、一概にどのリーダーの出身が良い悪いということではなく、それぞれの状況によってベターな選択肢もあるということ。
1.創業者・創業家(日本に多い) →企業の発展段階。誰も持っていない発送・ユニークにアイデアが求められる。
2.生え抜き社員(内部昇格) →企業安定期には相応しい人材。大きなリスク・大改革をしなくて良い。
3.社外から招聘(海外に多い) →プロ経営者。国内では40名ほど、うち外国人は4名。
-リーダーシップが注目される理由-
今何故、ここまでリーダーシップが注目されるのか?というと、「全世界でコロナ禍が広がり、世の中が変わった」から。
テレワーク・Eコマースなどコロナ前後では働き方も完全に変わりました。日本で根付いていた年功序列・終身雇用が無くなっていく可能性があります。
『ジョブ型(成果主義)』
にドンドン移行していく中で、「よく頑張ったね」「よく働いてるね」ではなく、より成果が求められる。
明確な決断 →明確なビジョン →戦略 →モチベーション
-リーダーに欠かせない要素はイニシアチブと熱意ー
1.イニシアチブ
自ら行動を起こし、新しいチャレンジに導いていくこと。リスクがあり失敗するかも知れませんが、だからこそ成功率が高い提案をしないと人はついてきません。イニシアチブをとるために大事なことは聞く耳を持つこと。色々な人を意見・考えを聞き、その中で決断を下していく。
2.熱意
リーダーにとって大事なのは熱意がみなぎっているかどうか?戦略が正しくても、人に伝わらないと意味がありません。例えばリーダーが100の熱意で喋っても、聞く人は70ぐらいで受け取り、末端に届く時には30ぐらいになる・・・
それであれば、3倍の300の熱意で伝えることなのです。
-リーダーシップに近道はなし-
言われたことを伝えているだけなのがボスで、一緒に参加して一緒になってやるんだ!という気持ちで皆を引っ張っていくのがリーダー。リーダーシップには近道はありません。経験や自分自身で道を切り拓いていき、周りから認められること。
・本日は、大変盛り上がりとても楽しい講演でした。メイ社長の熱意溢れるお話に、組合役員の皆さんも刺激を受けたようでした。
・とても熱意が伝わるセミナーで、大変有益な時間で、イニシアティブをどうとるかのお話がとても参考になりました。 ありがとうございました。
・大変好評で、各支部の支部長が地元の会合でも講演をお願いしたいとおっしゃっていました。ご自身の経験をもとにお話をされたとのことで皆様、納得をされながら聞くことができたようです。
・腑に落ちる理論で、メイ社長の実体験も披露してくださったので、とても理解しやすかったです。そして熱量がすごかったので、引き込まれるように聞くことが出来ました。
・リーダーの能力、必要な条件、決断力など、メイ社長の考え方は非常に共感が持てました。
・とても勉強になった。話し方や共有される資料も工夫されていて飽きずに聞くことが出来た。
・働く上でリーダーとしての新たな視点・気づきを得ることが出来、非常に良い機会でした。
・講演を聞かせていただき早速、著書『百戦錬磨:セルリアンブルーのプロ経営者』を購入して読みたい!と思いました。
『新たなリーダーシップの到来 ~これからの企業に求められる国際競争力~』(ハロルド・ジョージ・メイさん)
変化を恐れていては何もできません。ピンチな状況こそチャンスの状況であるともいえます。
このコロナ禍をいかに乗り切るか?新たな壁を乗り越えることで、リニューアルした組合活動という形にいきつくかも知れませんし、我々はそのお手伝いをさせていただくべく、 日々学び続けることで進化していきます!