【講師著書から読み解くビジネスの真髄】㉚

初めて部下ができたら?上司になる心得とは?

企業によってかかる年数は様々ですが、主任・係長という役職に昇進して、初めて部下が出来ます。

「まだ自分の仕事も心配なのに、上司になっちゃって大丈夫かな」という不安と、「これからは自分流にやっていくぞ」という自負と両方あるかと思います。

今回、ご紹介させて頂くのは、『すぐに使える!はじめて上司の対応ツール』(山田真由子さん著)です。

はじめて部下を持ってどのように対応したらよいのかわからない、部下ともっと良い関係を構築して現場を回したいと思っている上司やリーダーの皆さん、そして初めて部下を持つ方々が迷っているときの参考になるような事例がふんだんに盛り込んでいます。

はじめて部下を持ったときの心構え

初めて部下を持つようになったら・・・と言っても、それまでは部下の立場だったワケですが、立ち位置が変われば視点も当然変わります。

上司になれば、部下に寄り添った視点で行動していくことが必要になります。

部下の立場の時は、ある意味自分だけの成長と成果を追及していけば良かったかも知れませんが、上司になれば部下の成長をサポートし、目標を達成させるという新たな考えに変える必要があります。

部下と上手く行かないときの思い違いとは?

上司と部下の関わり合いというのは多かれ少なかれ誰しもが悩みがあるものです。世代による違いや、経験や立場による違いなどで、その改善は一朝一夕ではいきません。

コミュニケーション強化や目標設定・適切な称賛と叱責等様々なアプローチがありますが、部下との関わりが少ないと相手への思い込みも強くなってしまいますから、まずは積極的に部下と関わることが信頼関係を築く第一歩になります。

働き方の多様化、VUCAの時代において

近年、部下の働き方や仕事に求められるものが多様化しています。
そのため今までのように先輩・上司のやり方を真似るだけでは、世の中の変化に対応出来なくなってきています。
また過去の経験値だけでマネジメントすることも難しい時代となっています。

そういう状況下で、はじめて部下を持って期待と不安でいっぱいな上司の皆さんがたに、職場の人間関係を円滑にする方法、部下にできる支援、職場で起こりうるケースの最適な対応策、おさえておきたい労働法規や制度など分かりやすく書かれている一冊になります。

個と組織を活かすマネジメントのノウハウ 〜部下との信頼関係構築をしながら生産性を高める方法〜』(山田真由子さん

・昨今の情勢から、大変興味深く聴かれ、内容についても概ね好評でした。「とても参考になった。」  「わかっていることだけどあらためて気づかされた。」「即実践できる内容で良かった。」などなど大変好評であった。 

・一方的に話しているだけの講義ではなく、受講者へ頻繁に質問をし、常に笑顔で相手の顔を見て話したり、相手の話に積極的にうなずいたりと、とても好印象でした。 

・とてもわかりやすく大変参考になった。ハラスメントの改革には、相当な覚悟が必要であり組合、会社はもちろんのこと、一人ひとりの意識改革が必要であることを再認識した。   

・今回は支部長対象であったが、会社とも共有し役員・部長など管理職にたいしてもおこなうべきだと思う。