【講師著書から読み解くビジネスの真髄】⑭

ヒットメーカーが伝授!売れる商品づくりの極意

売れる商品は安定経営の必須アイテムになりますが、飲料業界では、“1,000に3つ”が売れればオンの字と言われる業界のようで、そういう中で皆さんもご存知の「氷結」、「スプリングバレーブルワリー」、「淡麗」、「キリンフリー」などヒット商品を生み出し続けてきた和田徹さんが明かす、売れ続ける商品づくりの極意満載!の一冊となっております。

大事なのは「Why?」からのスタート

皆さんもご存知の『5W1H』は、When(いつ)、Where(どこで)、Who(誰が)、What(何を)、Why(なぜ)、How(どのように)の6つで構成されています。

この5W1Hを活用するメリットのひとつが、漏れなく情報を整理できる点で、商品づくりにおいても力を発揮してくれます。

しかし商品づくりに於いて、5W1Hは考える順番が重要な意味を持ちます。「そもそも何をしたくて、その商品をつくろうと思ったのか?」「その商品をつくることで、自分は何を実現しようと思ったのか?」など・・・“目的(Why)”にあたる根本的な部分を初めにきっちりと絞り込むことが大切なのです。

「なぜ?」を繰り返し、目的を明確化

世界的クラスの某自動車会社がが問題を発見したときに行っている「なぜなぜ分析」というのを聞かれたことがあると思いますが、問題が起きたときに5回「Why?(なぜ?)」を繰り返すことで因果関係を明確にし、本当に解決しなければならない問題を浮き彫りにしていく手法のことです。

商品づくりも同様の理論で、何度も「Why(なぜ?)」を繰り返すことで、「なぜ自分がその商品をつくるのか?」、「なぜこの商品が世の中に必要か?」といった目的を掘り下げることで発見があるそうです。

商品はつくるな 市場をつくれ

和田さん曰く、自身が手掛けたヒット商品には共通点があり、『まだ見ぬ市場をつくった商品』であるということで、どの業界でも同じ法則が通用すると思いますが、決して競合商品の追随ではなく、圧倒的なオリジナリティで、新たな市場を生み出してきたことが、大ヒット商品を連発してきた秘訣だそうです。

『ダメ社員から抜け出し「ヒットメーカー」と呼ばれるようになるまで、日々工夫し、実践してきたやり方です。地頭が良いとか、いま仕事ができるとか、そんなものはたいして関係ありません。大事なのは、どれだけ「良い商品をつくりたい」「より良い未来を届けたい」と考え抜くかです。誰でもいつか必ず、良い商品、ヒット商品、ロングセラーがつくれる。それどころか、より大きな新しい市場だってつくれると、私は信じています。』(※著書より抜粋

和田 徹さん講演会

一つの商品・サービスの誕生によって、生活や習慣が大きく変わるということは珍しくありません。「氷結シリーズ」はいままで”おじさんの飲むもの”というチューハイを若者でも手に取りやすく、飲みやすいお酒に変えました。
またノンアルビール「キリンFREE」はお酒が飲めない人たちにも受け入れら、ノンアル市場を開拓しました。


・・・言い換えればヒット商品とはいままでの常識を一変させ新しい未来をつくるモノと言えます。

講演ではがキリンで学んできたヒットを生み出すための思考方法、アイデアの磨き方、商品実現の仕方までヒットの極意を凝縮して伝えます。
商品開発に携わる方だけでなく、新しいコト・ビジネスを始めたい方や挑戦する方が学べる内容です。

キリン「伝説のヒットメーカー」が伝えるヒットの極意 〜商品はつくるな市場をつくれ〜』(和田 徹さん

・さらっと話をされてましたが、その中に経験による苦労とノウハウが詰まっている様で、もっと深く話を聞きたかった講義でした。おもしろかった。

・現状で満足するのではなく、常にアイデアを出して成長する必要があることを改めて認識しました。多くの経験の話が聞けて勉強になりました。業種は違いますが仕事の中で参考にしていきます。

・ヒット商品を生み出される方の考え方、プロセスについて詳しくお伺いすることが出来、大変参考になりました。自身にどう置き換えられるかを持ち帰って考えたいと思います。

・全く新しい市場をつくるということは簡単にできることではないですが、この業界はまだまだ新たな市場を切り拓く可能性があると思いました。

・・・いかがでしょうか?リアル/オンライン講演事業に取り組まれる執行部さんのご参考になれば、幸いです。