
-言語化が「自分軸」を可視化し、キャリアの軸を強くする-
「自分固有のキャリアを言語化する」とは、これまでの業務や組合活動といったあらゆる経験を棚卸しし、自分だけの強みや価値観を「言葉」として明確に落とし込む作業を指します。
我々は自分の経験やスキルを曖昧に捉えがちですが、言語化することで、目に見えない「自分軸」がハッキリと可視化されます。これにより「自分は何にモチベーションを感じ、組織にどう貢献できるのか?」という固有の持ち味が自覚でき、変化の激しい環境でもブレない未来のビジョンを描けるようになります。

また自分のキャリアを言葉にできることは、周囲に強みや目指す方向性を正しく伝える武器にもなり、主体的なキャリア形成を加速させる重要な土台となります。
・・・今回、某通信系労組さま主催「キャリアアップセミナー」にて、津田典子さんをお迎えし、講演を開催させて頂きました。
-労働組合が「キャリアアップセミナー」を開催するメリット-
労働組合がキャリアアップセミナーを開催することには、主に3つの重要な意味があります。

1.組合員の存在価値(エンゲージメント)向上
若手の「組合離れ」が進む中、個人の成長や将来のキャリア支援を組合主導で行うことで、組合費に見合う実利的な価値を実感してもらえます。
2.組合活動への「負担感」から「成長のチャンス」への転換
組合活動で培う調整力やリーダーシップが、本業のスキル向上や将来のキャリアに直結するという気づきを与え、活動への参画意欲を高めます。
3.会社側との信頼関係(労使関係)の地盤強化
自律型人材の育成は会社にも利点があり、組織活性化の良きパートナーとして経営陣との信頼関係を深められます。

・・・会社の枠を超え、純粋に個人の人生に寄り添える労働組合だからこその有意義な取り組みではないでしょうか?
-マルチサイクル・キャリアデザイン-
人生100年時代において、生涯の中で何度もキャリアの転機を迎え、その都度主体的にキャリアを再構築(デザイン)していく生き方や考え方のことを、「マルチサイクル・キャリアデザイン」と言います。
従来の「教育→仕事→引退」という一方向の人生モデル(ワンサイクル)ではなく、転職や異動、兼業・副業、ライフイベント(育児や介護など)を経て、キャリアのサイクルを幾度も回すことが前提となります。

具体的には、新たな知識や人脈を「広げる」時期と、専門性を「深める」時期を柔軟に行き来しながら、環境変化に合わせて自分の働き方をアップデートし続けます。会社任せにせず、キャリアにオーナーシップ(主体性)を持つ姿勢が最大の特徴です。
-グループワークの効果-
講演の中のグループワーク「キャリアストーリーを語り合う」には、主に以下の3つの大きなメリットがあります。

1.自己理解がさらに深まる(言語化の促進)
自分のこれまでの歩みや価値観を他者に「話す」というアウトプットを行うことで、頭の中が整理され、前述した「自分固有のキャリアの言語化」がより強固になります。
2.客観的な視点と新たな気づきが得られる
他者のストーリーを聴くことで、「そういう仕事への向き合い方もあるのか」と視野が広がります。また、自分の話を聴いた相手から「それってすごい強みですね」とフィードバックを受けることで、自分では当たり前だと思っていた「固有の価値」に気づかされます。
3.組織内の共感やつながりが強化される
互いの背景や仕事・組合活動にかける想いを共有することで、メンバー間の心理的距離がグッと縮まります。お互いを応援し合える関係性が生まれ、職場や組合組織の活性化(エンゲージメント向上)に直結します。
・・・このように、キャリアストーリーを語り合うプロセスは、個々の自己理解を深めるだけでなく、相互理解と信頼関係を育み、組織全体のエンゲージメントを高める強力な学習体験となります。
-明日から変わるキャリア思考を学ぶ-
津田典子さんの講演は、単なる“キャリアの考え方”にとどまらず、組合役員として職場を支える立場に必要な視点を丁寧に言語化してくれる内容でした。特に、価値観・強み・経験を棚卸しし「自分は何を大事に働きたいのか」を明確にするプロセスは、日々の業務判断や組合活動の質を高めるうえで大きな気づきを与えてくれます。
理想論ではなく、明日から実践できる行動レベルに落とし込まれている点が印象的でした。

・・・職場リーダーとして多様な声を受け止め、メンバーの成長を支える立場にある方に最適です。自己認識を深めることで、リーダー自身のキャリアの軸が明確になり、結果として組織への貢献度も高まります。組合活動にも業務にも活かせる“実践的キャリアデザイン”を学びたい方に強くおすすめできる内容です。


『組合活動にも業務にも活かせるキャリアデザイン 〜自己認識を深め未来を描く〜』(津田典子さん)


・自己認識を深めるワークが特に印象的でした。これまで“部下のキャリア支援”ばかり考えていましたが、自分自身の価値観や強みを言語化することで、リーダーとしての判断軸が明確になりました。組合活動でも、メンバーの声をどう受け止めるかが変わりそうです。
・キャリアの話は抽象的になりがちですが、津田さんの講演は“明日からできる行動”に落ちていたのが良かったです。職場の課題整理やメンバーとの面談にもすぐ活かせると感じたし、理想論ではなく、現場で使える内容だった。
・リーダーとしての視野が広がった。自分のキャリアを見つめ直すことで、部下の悩みや迷いにも寄り添いやすくなると実感しました。組合役員としても、より建設的な対話ができるようになると思います。
・中堅層にこそ必要な内容だと感じました。業務・組合活動・後輩育成と役割が増える中で、自分の軸が揺らぎがちでしたが、今回の講演で“選択の基準”を持てるようになりました。

・組合役員になってから、目の前の業務や役割に追われがちでしたが、津田さんの話を聞いて“自分はどう成長したいのか”を立ち止まって考える大切さに気づきました。価値観を整理するワークが特に刺さり、キャリアを“自分ごと”として考えるきっかけになった。
・若手ならではの迷いや不安を否定せず、むしろ“そこからキャリアが始まる”という言葉に救われました。背伸びしなくても、今の自分からできることがあると前向きになれました。等身大の悩みに寄り添ってくれる内容で良かったです。
・ メンバーの声を聞くとき、自分の軸が曖昧だと判断がぶれることがあります。今回の講演で“自分の軸”を言語化できたことで、対話の質が上がりそうです。組合活動にもすぐ活かせる内容でした。
・将来像が見えず焦っていましたが、津田さんの“キャリアは積み上げ型ではなく選択の連続”という考え方に納得。肩の力が抜け、前向きに動ける感覚を得ました。


