-ビジネスにおけるロジカルシンキングとは?-
組合役員・職場のリーダーとして、目の前に立ち現れる問題に対して、合理性の高い解決策を導き出し、それをまわりの人に納得してもらった上で進めていくためには、「論理的思考力(ロジカルシンキング)」が欠かせません。
業務改善や問題解決の場面で、改めて見直したいのが「ロジカルシンキング」の力。いわゆる問題解決の設計図と、伊庭正康さんは呼んでいますが、
売上を増やしたい、業務を効率化させたい、悩みを解消したい・・・etc.
どんな目標や課題も、この「ロジカルシンキング」の考え方を知ることで経験則を超えた解決策を見出せるきっかけになるのではないでしょうか?
-ロジカルは屁理屈な人のこと??-
ロジカルと非ロジカル。
「人はロジックでは動かない。ロジカルシンキングばかり勉強している人は、人間の大事な部分をわかってない」と思われがちかも知れませんが、論理思考力がある人を「理屈っぽくて融通のきかない人」と誤解をされているようです。
本来、論理思考力がある人は、状況に応じ、視座を高めて物事の全体像をとらえようとしますから、視野が広い方が多いです。
逆に非ロジカルの人が行なう発想は、相手の納得を引き出せないことが多いのです。ビジネスで大事なのは「相手の納得」。ロジカルな人は、次の3ステップで考えるため、意見の説得力を増やせるシーンが多いのです。
-相手の納得を引き出す「問題解決の3ステップ」-
ステップ1:問題を特定する(解決すべき問題を特定する)
ステップ2:課題を特定する(重要成功要因を探し課題を特定する)
ステップ3:対策を考える(いくつかの中から対策を考える)
最初にすべきは、問題を特定することであり、「仮説を立て→事実を確認し→問題を特定する」です。さまざまな仮説を立てつつ、事実確認を経るなどして問題を特定していくことが大切です。
目の前の問題を、より具体的にすることで、解決が容易になります。
・・・課題とは、「解決するにあたって最優先でクリアすべきこと」なので、解決に向けて不可欠となる要素になります。
対策を考える上で重要なのは、いくつかの候補を挙げ、それぞれを評価し、対策を絞り込むこと。1つのアイデアから決めるのはリスクが高いので、出来れば複数案を出し、最も適切な案を選択することが望ましいです。
-基礎的な論理的思考力を身につける-
以上のように、課題に対して「仮説を立てて、検証しつづける」ことが大切です。
例えば人間関係に関しても、PDCAサイクルをまわしていくことで、徐々に人間関係もギクシャクしなくなってきます。
実は論理思考力がある人のほうが、感情のコントロールができ、柔軟になっていく傾向があります。本当はまっすぐに進みたいけれど、この状況では遠回りしたほうが近道かもしれない・・・などと論理的に理解できる力が身につくのです。
人間関係を良好にするためにも、基礎的な論理思考力を身につけたいものです。
『課題解決のためのロジカルシンキング 〜やさしいロジカルシンキング入門研修〜』(伊庭正康さん)
・ロジカルシンキングの考え方を繰り返し反復練習できました。理論だけでなく実践で役立つ技能の習得に役立ったかと思います。とても参考になる講演で参加して良かったです。
・『相手の立場になって考える』が思考のポイントになりました。今までも自分なりに意識はしているつもりでしたが、それがロジカルでないと意味をなさない(相手に伝わらない)ことを実感しました。今後日々の業務を課題として、改善を目指していきたいと考えています。
・今いままでロジカルシンキングの講座や本で勉強しても、どのように仕事に活かしたらよいかわかりませんでしたが、今回の講演参加で、仕事でどう活かせばよいか、腑に落ちた90分間でした、ありがとうございました。