-傾聴とは?-
傾聴とは、相手の言葉に対して丁寧に耳を傾け、相手に共感しながら信頼を示すことで、組合活動のあらゆる場面で使用され、組合役員にとってはなくてはならないスキルです。
傾聴力を高めることで、上司と部下との間に信頼関係が構築され、組織力が高まり、パフォーマンスを上げることができます。
傾聴は、ただ相手の話を聞くといった単純な手法ではなく、相手が言いたいこと、相手が伝えたいことに重点を置き、「きちんと相手を理解する」ことが重要なポイントになります。
そうすることで、相手を深いレベルで理解でき、より良い関係を築くことにつながります。
-組合活動における“傾聴”の大切さ-
組合役員・管理職/リーダー層の皆さんは、日々現場課題や悩みを吸い上げることが必須です。正しい「聴き方」をすることで、早期に問題を吸い上げることが出来るようになります。
支部活動の活性化に於いて、各現場情報の吸い上げは大切なので、傾聴力を高めることでそれが可能になります。
また、強いチームに必要だと言われている「理的安全性」を高めるためにも傾聴は役立ちます。
・・・ということで今回、某電機メーカー系労組さま主催で荻野容子さんをお迎えし、講演会を開催致しました。
-「敬聴力」を知る-
コミュニケーションの2つの大きな要素は「話す」と「きく」ですが、まず3つの「きく」があります。
1.聞く →受動的にきく、聞き流す 2.聴く →体全体できく 3.訊く →道をきくなど知りたいことをきく
そして、聴き方の法則は以下の3つ。
1.話し手の目をおだやかに見る 2.話を途中で遮らない 3.うなずく
「敬聴力(けいちょうりょく)」とは、傾聴が耳を傾け一心にきくこと、熱心にきくことに対し、敬聴は謹んできくことです。敬聴することは学ぶことであり、相手に敬意を払って、聴くので学びが多い・・・ということで、決して造語ではなく、辞書にも載っている言葉なのです。
-敬聴の基礎知識-
敬う聴き方を実践するために、敬う気持ちを行動と言葉で表す必要があります。
態度としては腕組み、足組みは控え、前傾姿勢であること。そしてあごの位置と視線に気を配ることが大切です。
表情は、内容に合わせて表情豊かに聴くことです。そして、「へえ」「なるほど」「すてき」などバリエーション豊かな相槌をうつものの、共感の相槌はほどほどに・・・です。
心構えとしては、年齢・地位・性別などに関係なく敬い聴くことです。皆さんは「家族に敬意を払って聴いてますか?」「上司/後輩/同僚に敬意を払って聴いてますか?」
そして、自分の知っていることが常識とは限らないと認識してください。
・・・コミュニケーションには話す力よりも「聴く力」が必須、と言われている今の時代。本気で「聴く」に取り組んでみませんか?
-敬聴ワークショップ-
※グループワークお題
『職場のチームワークを高めるにはどうすれば良いと考えるか?』
【敬聴】は「学ぶ」につながります。【敬聴】することで相手の本音が見えてきます。
『組合役員のための 〜組合活動をよりスムーズにするための“敬聴力”〜』(荻野容子さん)
・改めて「きく」という事の大切さを感じました。普段自分が気付かない癖も分かり勉強になりました。
・支部三役を務めるにあたり、年に一度「役割の確認」という点で良いと感じます。外部講師による研修も色々な気づきがあり有意義な時間でした。
・グループを工夫していただいたおかげで、普段の仕事ではあまり関わりのない方々と話す機会となり大変有意義でした。
・支部バラバラのメンバーでグループ討議できたことは良かった。懇親会も同じグループだったので、研修の感想や各部門の業務状況について話ができたことは非常に良かったと思います。
・敬聴力というワードと、実務的な行動で実践できるアドバイスが大変ためになりました。また、グループワークで聴き方も人それぞれ非常に個性が出つつも、ポイントとなる部分を皆が意識することで逆にポイントの大事さが理解しやすかったように思います。
・傾聴は研修でも扱っていましたが、敬聴という言葉を初めて聞きました。研修が進むにつれて、対相手に対して、リスペクトの気持ちを持って接するのは大事だと再認識できました。
・敬聴力の難しさと相手を引き付ける聞き方・表情など参考になりました。話し手がリラックスできる環境を作り、話し手の良いところを引き出すうえで敬聴力は必須と感じております。
・支部バラバラのメンバーでグループ討議できたことは良かった。懇親会も同じグループだったので、研修の感想や各部門の業務状況について話ができたことは非常に良かったと思います。
・組合だけではなく、日ごろの業務でも活かせる内容だったので、とても勉強になりました。
・講師の方の話がいつもとても為になる話をしていただいているのに、支部3役だけではもったいなく感じます。録画映像とかを公開できたらいいと感じました。