【オペレーション日記】vol.65 ~前川敏幸さん~

-久々のリアル(対面式)開催-

6月も中旬を過ぎ、湿気を感じる時期になりました。さて本日は久々のリアル(対面式)開催です。

某業界上部団体主催で、各傘下単組から20名弱の組合役員さんが集まっての事業になります。

コロナ禍になって3年目。各組合さんとも今までのやり方があるので、オンラインを活用するものの、「やはり組合活動はフェイストゥーフェイス」という想いを捨て切ることが出来ず、満足いく活動が出来ていない、とお悩みを抱える執行部さんが多いです。

今回も本来であれば傘下15組合から50名以上集合する予定ですが、全国各地から集まるので、リスクを取らず基本1組合1名ということで、20名弱のこじんまりした会となりました。

前川敏幸さんリアル(対面式)講演

前川敏幸さんは、「元気で明るい職場づくり」「魅力あふれる人づくり」をモットーに元労働組合役員(NEC兵庫書記長)として豊富な経験を持ち、来年で20年目を迎える特定社会保険労務士です。

地方銀行従業員組合はじめ、エネルギーメーカー系労組、運輸系労働組合など労組実績多数あります。

-労働組合の存在意義-

組合ご出身だからという単純な理由ではなく、様々な角度から分析した結果、「労働組合は必要である。」という持論で、組合がある以上、誰かがやらないといけないので、どうせやるなら楽しく組合活動をしませんか!?とアツく訴えます。

「組合離れ」と言われて久しいですがちなみに、日本で働く全ての人(約6,000万人)のうち労働組合員は16.9%だそうで、工場閉鎖や退職などにより年々組合員率は下がってきているようです。

一旦、組合を無くしたら再度立ち上げるのはかなり難しいことだし、ここ最近も新規で企業内組合が新たに立ち上がった例はほとんどない、ということです。

組合活動の一番の目的は「賃上げ」ですが、厚生労働省の統計調査を見る限りでは1997年をピークに上がってはいません。これは組合側が定期昇給のみでベースアップがなされていないから、という見方です。

給料は上がっていないが、物価が下がっているのでそこそこ豊かにはなっている。だから組合の存在意義が薄れてきていることは確か。では我々は何を求めて活動していけばいいのか?

組合の将来を決めるために選ばれた人たち

決して組合を取り巻く環境は良いとは言えませんが、ただ皆さん考えてみてください。「もし、労働組合がなければ・・」と、問いかけます。

・毎年、賃金は上がりますか?

・公平公正に昇給額が決定されますか?

・一時金(賞与)は毎年支給されますか?

・不当な扱いを受けた場合、誰かが助けてくれますか?

・レクリエーションなどの楽しいイベントはありますか?

などなど上記はほんの一部ですが、組合がある皆さんがたは「当たり前」のように受け取っていることが、実は当たり前ではないのです。

組合役員向け 必聴の講演!

・・・などなど紹介させて頂いたのはほんの一部で、休憩はさみ約2時間、組合についてアツく語ります。

・労働組合を取り巻く環境の変化

・社会、雇用、労働環境の返還

・企業活動と労働の変化

・今後の日本労働界の諸課題(予測)

・組合役員としての心構え

・執行委員に求められること

組合の成り立ちの歴史を振り返り、組合の現状を踏まえた上で、労組はどうなっていくべきか?その中でどうリーダーシップをとっていけばいいか?という切り口で好評です。

現在も、労働組合との団体交渉・労働審判も手掛けておられるので、事例多くお持ちですので、組合役員の皆さんにはご満足頂けると思います。

この度は大変お世話になり、ありがとうございました。この大会自体、2年ぶりの開催で、メンバーを絞っての開催となりましたが、とても満足しています。打ち合わせ時もそうでしたが、とても思いがアツく、色々なご経験があるので、今後の参考になる話ばかりでしたし、見方・考え方を切り替えるきっかけにもなると思います。

「前川先生の引きつけられる講演のうまさ、質問に対してズバッと言い切っていただける歯切れの良さと明確な回答内容が、とてもありがたかったです。」

「これからという人に基礎的な内容がしっかり入れてくれたのでよかったし、我々も改めて振り返る良い機会となりました。前川さんが労組の出身でもあったので熱く話してくれたところも良かったです。」

「2時間は長いかなぁ~と思っていましたが、そんなことはなく集中力持って聞くことが出来ました。」

「組合出身だからと言って一方的に押し付けるような言い方ではなく、俯瞰した見方・考え方なので共感することが多かった。講師のアツさに引き込まれる部分もありました。」

「参加者は三役が多く、労働組合への知識・経験も豊富な方が多かった。そのような中、規範を打ち破る気づき、再認識することが多かった。 」

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労働組合の役割と労使協議のあり方 〜魅力あるリーダーとは?〜

変化を恐れていては何もできません。ピンチな状況こそチャンスの状況であるともいえます。

このコロナ禍をいかに乗り切るか?新たな壁を乗り越えることで、リニューアルした組合活動という形にいきつくかも知れませんし、我々はそのお手伝いをさせていただくべく、日々学び続けることで進化していきます!