【講師著書から読み解くビジネスの真髄】㊼

リーダーとは!?

リーダーは企業/組織において必要不可欠な存在です。リーダーになれる人材が多いほど会社の団結力は増し、組織力強化にもつながります。

特にビジネスに於いては、組織で目指す目標を達成させるために、メンバーやチームをより良い方へ導くことが求められます。そのためリーダーが目的や方向性を正しく理解することは勿論ですが、メンバーのモチベーションを高く維持できるように牽引することも重要です。

・・・では、ビジネスにおけるリーダーにはどのような役割があるのでしょうか?またリーダーになるために必要な具体的スキルや、育成方法も知りたいという方もいらっしゃるでしょう。

そんなビジネスパーソンにお勧めの一冊が、吉田幸弘さん著

リーダーシップは「見えないところ」が9割 自分の力ではなくチームの力ですべてを変える

です。

VUCA時代のリーダーシップとは

世の中から”正解”がなくなりつつある時代。組織におけるリーダーの在り方も大きく変わってきています。一人のカリスマリーダーに全てを託すのではなく、誰もがリーダーシップを発揮できるようになるために、どのようなマインドセットやスキルが求められるのでしょうか?

若手社員である「Z世代」、役職定年や定年後の再雇用で増えている「年下部下」etc.・・・できるリーダーは、人を動かすためにどんなことをしているのか? これまでに35,000人の管理職の育成に携わってこられた吉田幸弘さんによると、これからは「指示命令型リーダシップ」ではなく「共感型リーダーシップ」が求められる時代だと言います。

変化の激しいVUCA時代、リーダーの形も多様化しています。しかしリーダーシップの発揮条件は変わりません。それは役職に紐づく権限などではなく、『目的思考』によって生まれる自らの『想い』で、周囲の『共感・協働』を引き出す力です。

目の前のお客さまや仲間を幸せにしたい


自社の商品サービスで課題解決の助けになりたい

・・・など「そもそも何故、何のため」を自らに問う目的思考から生まれる純粋な影響力であり、誰もが持てるリーダーシップの源泉なのです。

共感型リーダーシップ

今の社会では、個人の価値観と多様性が尊重される傾向が強まっています。共感型リーダーシップは、異なるバックグラウンドや価値観を持つメンバーと協力し、多様性を活かす方法を理解する力を持っています。組織内で多様性を受け入れ、尊重することが、成功の鍵となっています。共感型リーダーは、個人のニーズやバリエーションを理解し、それを組織の利益に結びつける能力を発揮します。

そのため、部下に直接命令して「やらせる」のではなく、部下が自主的に「やりたくなる」仕掛けをつくることが、リーダーの重要な役割だと言います。部下育成、チーム運営、自らの仕事の工夫まで、リーダーが「見えないところ」でやっている仕事の工夫をまとめた一冊となっております。

講師としての吉田幸弘さん

大学時代から中国古典・日本の古典・兵学書・歴史書・ビジネス書などを中心に累計 7000冊以上の本を読破されたという吉田幸弘さんは著者として今まで20冊以上の著書を出されておりますが、

講師としても好評で、特に「伝え方」に関する講座の内容は「感情マネジメント」や「コンフリクトマネジメント」の理論に加え、自身の経験を織り交ぜたオリジナルのコンテンツで、「現場目線でわかりやすい」「すぐ実践できる」との評判を得ており、リピートの依頼も多い人気講師です。

共感されるリーダーの声掛け ~部下のモチベーションを上げて成果を出すリーダーの伝え方~』(吉田幸弘さん

・リーダーに向けての内容でしたが、上司と部下だけでなく、家族や友人間などのコミュニケーションにも役立つ内容だと思いました。

・同じことを伝えるにしても、ポイントでもある「心理的安全性」が保たれると、信頼関係がうまれ、頑張らなくても自律的なチームになるというのも納得しました。

・風の時代と言われている今、スグ素晴らしいリーダーになりたい人は必聴の講演かも知れません。 個人的にはすごく役立つ内容でした。

・各スキルを身につけ、日々実践していくことで、理想のリーダーになれ、部下との理想のチームワークの中で幸福感を味わえるに違いないと確信できる講演でした。

・部下とのスムーズなコミュニケーション法には、常に悩みがあります。上司側の悩みだけでなく、部下側の悩みにも寄り添ってくれる「伝え方」を様々なシーンごとに解説してくれたのがとても参考になりました。

・キーワードとなるのは「心理的安全性」。 大切なのは、相手に自分の言葉を安心して受け止めてもらう事だという部分が心に残っています。