【講師著書から読み解くビジネスの真髄】⑩

昭和のおじさんたちを激励

該当年齢に当たる人には是非読んでいただきたい一冊で、40歳以上の「昭和おじさん」たちを激励する内容となっております。

900人超のインタビューで語られた40歳以上の「昭和おじさん」たちの「誰にも言えない本音」を紹介し、その悩みについて健康社会学的に有効と思われる対処法を解説するというのが大筋です。

会社内でも下の世代との付き合い方に悩み、ときには「働かないおじさん」などと揶揄され、無力感と孤独を覚える50代。

波平さんの年齢

いきなりサザエさん一家の大黒柱である波平さんの年齢が54歳ということに衝撃を受けるところから始まります。そう、あの磯野波平さんです。

皆さんも一度はご覧になったことがあると思いますが、どこからどうみても“おじいちゃん”。同世代の方は「?」と思われるかも知れませんが、実は日本の高度成長期の男性の平均寿命は60歳代で、定年が55歳という時代。

数でこそマジョリティを占めているのに、気分はマイノリティ。なんだかとても生きづらいのです。

全員がそうではないと思いますが、職場における今の50代の世間一般のイメージで言うと、会社からは「用なし」扱いにされたり、若い世代からは「厄介者」扱いなど、いわゆる「働けないおじさん」という、決してポジティブではない感じです。

50代男性への激励本 「腐るな!男たち」

「昭和おじさん」たちの「誰にも言えない本音」は、リアルであり、共感する部分も多々あります。

・私はお荷物ですか?

・育成する部下、後輩がいない

・自分を叱って伸ばしてくれる上司がいない

・友達と呼べる人がいない       etc.

50歳という一丁上がり感満載の年頃をどう生きるか?で人生後半戦の自分が決まってくるのではないでしょうか?

危機を危機と認識し、その必要なリソースで首尾よく対処すればSOC(ストレス対処力)は高まり、ストレスの雨をしのぐ傘を手に入れれば、雨上がりに草木が一気に成長するように、人間的に成長できると書いていました。

「意志力」とは、「自分が、どうありたいか?」といった仕事上の、いや、人生上の価値観です。

仕事人としてだけの「私」ではなく、もっと大きな価値観での「私」として、どうありたいか?を自問し続けてください。

自分をあきらめない。やるかしかない。腐るな50代!

定年後からの孤独入門 ~“ひとり”こそ幸せの入り口!!~』(河合 薫さん

・講師の専門分野でもある天気に例えたわかりやすい内容で、参加者の満足度は高かったと思います。  

・すぐに実践できる内容も盛り込まれており、参加者からは是非実践してみたいとの声もありました。 

・分かりやすかったこと、および実施、実行していこうとした人が多くいたことから、内容がうなづけるものであったと思います。

・河合 薫さんは、多彩なキャリアをお持ちだが、とりわけ気象予報士として鍛錬された感性はユニークで、とても勉強になった。

・ストレスを人生における雨降りと見立て、克服するにはいかなる傘を持てるかが大事という部分が響いた。

・・・いかがでしょうか?リアル/オンライン講演事業に取り組まれる執行部さんのご参考になれば、幸いです。