【講師著書から読み解くビジネスの真髄】㊽

名プレーヤー 宮本慎也さん

宮本慎也さんは、一時代を築いた名プレーヤーのお一人です。ヤクルトスワローズ一筋で、プロ通算2000安打を達成した実績を持ち、シーズン67犠打の日本記録保持者でもあり、アテネオリンピック野球日本代表(2004年)および北京オリンピック野球日本代表(2008年)では主将を務めました。

そんな宮本慎也さんが、野球界の名選手 古田敦也さんの思考法や戦略を通じて、日常生活やビジネスの中で洞察力を養うための極意が紹介されています。失敗を恐れず、セオリーにとらわれない自由な発想、そしてそれを実行する勇気が、どのようにして「弱者が強者に勝つ」のかを明らかにします。

洞 察 力

洞察は「見抜くこと」を意味し、洞察力は「物事を深く鋭く観察する能力」のことです。「洞察力が高い」と言われる人は、鋭い観察眼を持ち、本質を見抜く力があると言われています。

ビジネスの世界や人間関係において、何か問題が起こったとき、何が起こっているのか?問題の本質を素早く理解し、的確に対処する人を見かけたことがあるかもしれません。そのような「洞察力が高い」人は、どのようなことをしているのでしょうか?

洞察力を鍛えておくと、様々なビジネスシーンで役立ちます。 「問題解決能力の向上」により、状況を正確に把握したり、問題の本質を見抜くことができるため、適切な判断や効果的な改善策を考案することができます。

「コミュニケーション能力の向上」により、相手の本心や意図を読み取ることができるため、コミュニケーションがスムーズに進みます。察知する能力が高いので、先回りした行動により、「気が利く人」と好意的な印象を持ってもらえることもあります。

・・・変化が激しく、先行きの不透明な時代、見えないものを感じ取り、本質を見抜く「洞察力」は、ますます重要なスキルになってきています。

弱者が強者に勝つ70の極意

野球は他のスポーツに比べ、弱者が強者に勝つ確率が高い競技と言える」・・・

弱者が勝つための法則で有名なのは『ランチェスター戦略』と言われるものですが、例えば同じ武器を持った同じ体格の兵士ばかりで、500対300で戦ったら、300には絶対に勝ち目はありません。弱者が勝つためには有利に戦うための戦略が必要になる、ということです。

弱者が勝つには正攻法では難しいですが、複数の方法があり、それを用いれば可能と言えるでしょう。ビジネスにこの視点を加えることで、明確な戦略も立てやすく、無駄もなくせます。

・・・超一流の実績とリーダーシップを兼ね備えた「球界のキャプテン」と称される宮本慎也さんだからこそ書ける、野球を通じて得た勝負の世界で勝つためのポイントを77の話として披露されています。

現状に満足せず、自分の可能性を広げるために

具体的なエピソードを通じて、「勝負強さの原点」や「自分ができる準備をコントロールする」という具体的なアプローチを提示されているので、著書を通じてご自身の生活や仕事にもこれらのアプローチを適用し、自己分析を行い、思考の柔軟性と決断力を高めることができるのではないでしょうか?

自分自身の思考や行動を見つめ直し、新しい視点や洞察力を得たいと思っているビジネスパーソンにはお勧めの内容かと思いますし、特に現状に満足せず、自分の可能性を広げたいと考えている方や、難しい局面での決断力を鍛えたいと考えている方には、きっと有益な指南書になること間違いない!といった感じです。

洞察力や視点を養うことで、弱者が強者に勝つためのコツを掴みませんか!?

意識力 ~ 意識が変われば人は大きく成長する~』(宮本慎也さん

・メジャーリーグの話など、野球界の話を色々聞くことが出来て良かったです。

・野村克也監督から学んだ様々な“教え”は非常に興味深かったです。

・サラリーマンの自分でも役に立つ内容で、当たり前のことをでも常に考えて行動することがいかに大切かを学びました。

・一流の人は基本を大事にし、いい師に出会い、生き残るすべを身につけています。色々と参考になる内容でした。

・宮本さんの「意識の持ち方」は、とても参考になりました。やはり「不断の正しい努力」が必要だということを再認識させられた時間でした。