【講師著書から読み解くビジネスの真髄】⑫

ポジティブとネガティブの違い

ポジティブ』とは、「ものごとを肯定的に考える性質」という意味で、常に良い方向で考えたり、相手の意見に素直に賛成する性格のことであり、「積極的な性質」という意味で、自ら進んで行動する性格。そして、「プラス面」という意味で、その人や物が持っている長所やメリットなどのことです。

一方、『ネガティブ』とは、「ものごとを否定的に考える性質」という意味で、すぐに悪い方向で考えたり、相手の意見に反対する性格のことであり、「消極的な性質」という意味で、失敗を恐れて行動できない性格。そして、「マイナス面」という意味で、その人や物が持っている良くない面のことです。

“ネガティブ“の部分にスポットをあてる

ことビジネス本に関しては、“ポジティブ”に焦点をあてた著書が大半だったと思いますが、武田双雲さんは“ネガティブ”に焦点をあて、「ネガティブを受け入れることから始めてみてほしい」と著書の中で訴えておられます。

自らの経験談も交えながら、ネガティブの本質に迫った内容になっていますが、きっかけは書道教室の生徒から「先生はいつも明るくて、まぶしすぎる」と声をかけられていた経験で、逆に正反対の意味であるネガティブについても関心を持つようになったとか。

自分で選択をする

自他ともに認めるポジティブ人間が、ある時ネガティブ体験をしたからこそ、前向きに考えることは重要だと感じたという双雲さん。

ネガティブを探っていくと、社会や環境、脳を含めて人間は基本的にネガティブ寄りだと言われています。だからこそ、「ネガティブorポジティブ」は一部の見方であり、自由に選択できることが理想と言えるのではないでしょうか?

著書を通じて、ネガティブになるのは決して我々自身のせいではないので、アプローチを変えてネガティブを受け入れることから始めてみてほしい・・・というメッセージを受け取ることができます。

ポジティブは「技術」であり、性格ではない

人にはみんな、ネガティブな一面があります。
ネガティブから逃げるのではなく、ネガティブについて知り、それを考えることで本当のポジティブがわかります!

どんな苦しみも、つらいことには変わりがないが、中途半端に苦しい状態が長く続いているときはかなりつらいもの。

近くにイヤな人や物事があり続けているとすると、最終的な選択肢は、
①逃げる、離れる
②腹を据えて、その苦しみと対峙する   の2つしかない。

などなど、ネガティブをポジティブに極め、人生を楽しく生きていく考え方について紹介した1冊となっています。

ポジティブの教科書 〜一瞬で人生が変わるスキル〜』(武田双雲さん

・講演時、当労組にてアンケートにて感想を調査しました。受講者がポジティブに思考を切り替える上で、良い刺激となった感想が多く見られました。

・ポジティブシンキングについて、受講者に良い刺激となったと思われます。また、パフォーマンスも好評で、聴講者数も伸ばすことが出来ました。

・非常に「面白い」話、語り口で、受講対象を広く取って、意識改革のきっかけを目指す講演には向いていると思います。 

・・・いかがでしょうか?リアル/オンライン講演事業に取り組まれる執行部さんのご参考になれば、幸いです。