【オペレーション日記】vol.253 ~村瀬 健さん

なぜ、お笑い界の育成術がZ世代に響くのか?

放送作家として2,000組以上の芸人を指導してきた村瀬健さんが、価値観が多様化するZ世代の若手社員の本質を捉え、円滑な関係を築くためのノウハウを明かす人材育成講演です。

現代の若者が職場に求めているのは「給与や出世」以上に、「居心地の良さと自分の存在価値」であると説きます。育成の要諦は従来のトップダウン型ではなく、「ともにやっていこう」という伴走型のリーダーシップです。

①名前を呼んで挨拶するなど関心を示す(見てあげる)  ②未熟な意見でもまずは受け入れる(肯定してあげる) ・・・という2つのアプローチを提唱します。

テレビの世界やお笑い界の実例を交えたユーモア溢れる語り口で、上司/管理職側が固定観念を捨てて若手の自己肯定感を高め、主体性を引き出すための「明日からすぐ使える具体的なコミュニケーション術」を楽しく学べるプログラムです。

・・・ということで今回、某防災ルート企業/経営幹部を集めて、村瀬 健さんの講演会を開催させて頂きました。

Z世代との職場での効果的なコミュニケーション術

職場で、特に“Z世代”と呼ばれる若手従業員とのコミュニケーションに頭を抱えることはありませんか?

「Z世代の社員は何を考えているのかわからない」、「Z世代の社員との距離感の取り方、詰め方がイマイチわからない」etc.様々な悩みがあるかと思います。

「Z世代」に代表されるように、若い世代を中心に仕事や人生に対する価値観が多様化しています。価値観が異なると、コミュニケーション法や、やる気の引き出し方が各々変わってきます。職場の価値観が多様化する中で、Z世代の社員とコミュニケーションを上手く取れるようになって、仕事もスムーズに進めたいものです。

現代の若者の特徴① 怒られ慣れていない

Z世代の多くは、家庭や学校で「叱られる」経験が少なく育ってきた世代です。背景には、体罰禁止や過度な叱責を避ける教育方針、SNS時代特有の“炎上回避文化”があり、強い口調や否定的なフィードバックに触れる機会が極端に減りました。

そのため、上司からの指摘を「人格否定」と受け取りやすく、萎縮や離職につながるケースも見られます。しかし彼らは決して打たれ弱いわけではなく、納得感のある説明やプロセスを認める声かけがあれば大きく成長します。

経営層に求められるのは、感情的に叱るのではなく、行動と期待値を切り分けて伝える“指導のアップデート”。叱る目的を共有し、改善の道筋を示すことで、Z世代は主体的に動き、組織の戦力へと変わっていきます。

現代の若者の特徴② 個人主義

Z世代は、組織よりも“自分の価値観”を軸に行動する個人主義的な傾向が強い世代です。幼少期からSNSで個人が発信し評価される環境に慣れ、会社の看板よりも「自分としてどう成長できるか」「自分の人生にどんな意味があるか」を重視します。

そのため、従来型の“組織のために頑張れ”というメッセージは響きにくく、納得できる理由や個人のキャリアに結びつく説明が不可欠です。また個人主義は決して利己的という意味ではなく、役割や期待が明確であれば高いパフォーマンスを発揮します。経営層に求められるのは、個人の目的と組織の目的を接続し、仕事の意義を言語化するマネジメント。

個々の強みを理解し、裁量と責任をセットで与えることで、Z世代は主体的に動き、組織の成果に貢献する人材へと育っていきます。

人材育成の鉄則① 価値観の違いを受け入れる

Z世代の育成において最初に押さえるべき鉄則は、価値観の違いを前提として受け入れる姿勢です。テレビ業界の現場でも、世代ごとに働き方・優先順位・コミュニケーションの取り方が大きく異なり、同じ基準で指導するとすれ違いが生まれやすいと村瀬氏は指摘します。

特にZ世代は「効率性」「心理的安全性」「自分らしさ」を重視し、上司世代が当然と考える“根性論”や“空気を読んで動く”といった価値観とは大きく異なります。重要なのは、価値観の違いを否定するのではなく、まず理解し、相手の視点に立ってコミュニケーションを設計すること。価値観を押しつけるのではなく、目的や期待を言語化し、双方が納得できる接点をつくることで、Z世代は自ら動き、組織に貢献する力を発揮します。

・・・村瀬健さんの講演は、テレビ業界で培われた“人を動かす現場力”を軸に、Z世代との向き合い方を極めて実践的に示してくれる内容でした。特に、価値観の違いを前提にコミュニケーションを設計する重要性や、若手の強みを引き出す具体的な関わり方は、経営層にとって即日活かせる学びばかりです。

単なる世代論ではなく、「どうすれば組織として成果につながるのか」を明確に言語化してくれるため、管理職研修や若手育成に課題を感じている企業には大きなヒントになります。Z世代の離職防止、主体性の引き出し、組織の活性化を目指す方に、ぜひ聴いていただきたい講演です。

テレビの世界で学んだ ~Z世代社員とうまくやっていくための人材育成術』(村瀬 健さん

・若手がなぜ動かないのかを“意欲不足”と捉えていましたが、価値観の前提が違うだけだと理解できました。コミュニケーションの設計を見直す必要性を強く感じました。

・叱り方、伝え方をアップデートしないと組織が停滞すると気づいた 。

・Z世代が怒られ慣れていない背景を知り、従来の指導法では逆効果になると実感。行動と人格を切り分けて伝える重要性が腹落ちしました。」

・個人主義=わがままではなく、役割と期待を明確にすれば力を発揮するという視点は大きな学びでした。マネジメントの精度を上げる必要があります。

・若手の強みを引き出す“翻訳力”が経営層に求められると理解したし、離職防止・エンゲージメント向上に直結する内容だった。

・価値観の違いを否定せず、目的を言語化し接続することで動きが変わる。組織文化づくりの核心だと感じました。

・若手が辞める理由の多くが“関係性”にあるという指摘は非常に納得感があり、明日からのマネジメント改善に直結する内容でした。

・指示が伝わらないのは、価値観の前提が違うだけという説明に納得しました。こちらの伝え方を変える必要があると痛感しました。

・個人主義の若手をどう活かすかのヒントが得られた。 “自分の成長につながるか”を重視するという話は非常にリアルだった。役割と期待を明確に伝えることで動きが変わると感じた。