【講師著書から読み解くビジネスの真髄】127

“言い方”を変えるだけで

人から何かを頼まれる時、「やっておいてください」より、「助かります、ありがたいです”」の方が、気持ちよく動けるような気がしませんか?

・・・言葉を変えるだけで印象が変わります、そう「同じ内容でも“言い方”を変えるだけで、人間関係も相手の行動も大きく変わる」 のです。

元NHKキャスターで話し方の専門家である牛窪万里子さんが、「なぜか好かれる人」が無意識に使っている“言葉の選び方”と“表現の工夫”を体系的に解説した一冊です。

同じ内容でも“言い方”を変えるだけで、相手の感情・行動・関係性は大きく変わるのは、言葉が情報ではなく“感情を動かす技術”だからだそうです。

逆に、否定語や断定的な表現は相手の自尊心を傷つけやすく、関係悪化やパフォーマンス低下を招きがちです。更にメールやチャットでは感情が伝わりにくいため、「了解です」より「承知しました、ありがとうございます。」のように温度を添えることで誤解が減り、仕事のスピードも上がる・・・ビジネスでも、言い方の微差が、成果と信頼の大差につながる、と主張しています。

「言葉の選び方」で積み上がる信頼

信頼は一度の大きな行動で築かれるのではなく、日々の小さな“言葉の選び方”の積み重ねによって形成されます。特にビジネスでは、相手の立場を尊重する表現や、感謝を添えた言い方が相手の心に「この人は安心できる」という印象を残します。

否定語・命令形・断定的な言い回しは、相手の自尊心を傷つけ、関係を徐々に損なうこともしばしば。例えば「なんでできていないの?」を「どこで止まっているか教えてもらえますか?」に変えるだけで、相手は責められたと感じず、協力的になります。特に上司→部下というコミュニケーションに於いては、起こりがちな言い回しだと言えます。

メールやチャットでも、短い返信より「承知しました。ありがとうございます」のように温度を添えることで信頼残高が増える・・・つまり言葉の微細な選択こそが、長期的な信頼関係を築く最も確実な方法だということです。

言い方は「相手の自己肯定感」に影響する -

我々は、相手からどのように扱われているかを“言葉”を通して敏感に感じ取る生き物です。否定語や断定的な言い方、命令形は、相手の自尊心を傷つけ、「自分は責められている」「評価されていない」という感情を生み、行動意欲を下げてしまう一方で、

相手の立場や気持ちを尊重した言い方は、相手の自己肯定感を守り、前向きな行動を引き出します。例えば「なんでできていないの?」を「どこで止まっているか教えてもらえますか?」に変えるだけで、相手は責められたと感じず、協力的になります。

また依頼の際に「助かります」「ありがたいです」といった感謝を添えることで、相手は“役に立てている”という肯定感を得られ、関係性も良好になります・・・言い方の工夫は、相手の心の安全を守り、信頼と成果を生む土台となるのです。

・・・ポイントは、同じ内容でも言い方を変えるだけで、相手の受け取り方・行動・関係性が大きく変わるということです。

ビジネススキルとして

同著が我々ビジネスパーソンに最も伝えたいのは、成果を上げる人ほど“言い方”を戦略的に選んでいるという点だということです。依頼・断り・注意・褒め方などビジネスの主要シーンで使える具体的な言い換えを示し、言葉の選び方が人間関係と成果を左右する“ビジネススキル”であると強調しています。 

言い方ひとつで相手の行動・信頼・成果が大きく変わる“実務的な技術”が身につく内容となっております。命令形や否定語を避け、相手の自己肯定感を守る言い換えを習慣化することで、職場の人間関係が滑らかになり、依頼・報連相・調整が驚くほどスムーズになり、メールやチャットで誤解を生まない表現も学べるため、コミュニケーションの質が即改善し、仕事のスピードと成果に直結する一冊です。

組織を活性化するリーダーのためのコミュニケーション力 〜相手の力を引き出し、チームを動かす質問術〜』(牛窪万里子さん

・後輩指導にすぐ使える内容だった。“問いかけ”で相手の考えを引き出す方法は、OJTや面談にそのまま応用できると感じました。

・相手の省略された言葉を引き出す質問が特に役立つ。曖昧な報告や相談の裏にある“本音”を引き出すヒントが得られました。

・価値観の違いを前提にしたコミュニケーションが必要だと実感。世代・働き方・背景が多様化する中で、相手理解の重要性を再認識しました。

・ネガティブをポジティブに変えるリフレーミングが印象的。チームの雰囲気づくりや、メンバーのモチベーション管理に役立ちそうです。   

・指示ではなく“問いかけ”で部下が動き出す理由が腑に落ちた。これまで“伝えているのに動かない”と感じていましたが、質問を使うことで部下の主体性が引き出せると実感しました。1on1の質が変わりそうです。

・価値観の違いを前提にしたコミュニケーションが必要だと痛感した。世代や働き方が多様化する中で、相手の“見えている世界”を理解する重要性を改めて認識しました。チームのズレが減りそうです。

・五感タイプ別のアプローチが非常に実践的だった。視覚型・聴覚型・体感型の違いを知ることで、説明の仕方を変える必要性を感じました。部下ごとに伝え方を変える意識が持てました。