
-貞観政要(じょうがんせいよう)-
『貞観政要(じょうがんせいよう)』は、8世紀頃にまとめられた中国・唐の名君「唐太宗(李世民)」と側近たちの政治対話や施政の要点をまとめた古典書で、
唐の名君・太宗(たいそう)と名臣たちの対話をもとに、「なぜ組織は強くなるのか?」「どうすれば部下は本気になるのか?」といったことを、現代の企業マネジメントに落とし込んで解説されています。

中国古典『貞観政要』を現代のビジネスリーダー向けに読み解き、「上司の資質」「部下の育て方」「組織運営の要諦」を実践的に紹介する一冊となっております。
-上司の最大の能力は“聞く力”-
上司が部下の話を聞く(傾聴する)ことは、部下との良好なコミュニケーションを実現し、信頼関係を構築するために必須です。聞く(傾聴する)ことを通じて、相手の立場に立った適切な対応が可能になったり、部下のモチベーションが高まったりするといった効果も期待できます。
江上剛さんが強調しているのは、「優れた上司ほど“自分の意見を言う前に、まず部下の声を聞く」という、極めてシンプルでありながら実践が難しいリーダーの姿勢です。

背景には、唐の名君・太宗(たいそう)が「諫言(苦言)を聞く」ことで国を安定させたという『貞観政要』の教えがあります。
単なる傾聴スキルではなく、反対意見を歓迎し、部下を尊重し、組織の空気を健全に保つ“リーダーの覚悟”そのものです。上司が本気で耳を傾けると、部下は本気で応え、組織は強くなります。

部下の意見や反対意見に耳を傾ける姿勢は、組織の風通しを良くし、現場の情報を正しくつかむ基盤になります。上司が真剣に聞くことで部下は安心して意見を出し、本気で動き始めます。聞く力は、信頼関係を築き、組織を強くするリーダーの核心的な資質だと説いています。
-部下を本気にさせるのは“信頼”と“任せる勇気-
唐の名君・太宗(たいそう)は部下を信じ、権限を委ねることで能力を引き出しました。同著では、現代のマネジメントにおけるポイントとして、
・権限委譲は「丸投げ」ではなく「期待の表明」
・失敗を責めず、改善の機会として扱う
・部下の強みを見抜き、適材適所に配置する
といった実践的な視点が紹介されています。

鍵となるのは“信頼”と“任せる勇気”です。上司が細かく指示し続ければ、部下は「どうせ自分の判断は尊重されない」と感じ、主体性を失ってしまいます。逆に、期待を明確に伝えたうえで仕事を任せると、部下は「自分を信じてくれている」と受け取り、責任感とやる気が生まれます。
失敗を責めず、改善の機会として扱う姿勢も重要です。信頼して任せることは、部下の成長を促し、組織全体の力を引き出す最もシンプルで強力なマネジメントだといえます。
-リーダーは“自分の弱さ”を知るべき-
唐の名君・太宗(たいそう)は「自分の弱さを知ることが最大の強さ」と語りました。
・自分の限界を認める
・周囲の知恵を借りる
・失敗を隠さず共有する
といった、謙虚さを軸にしたリーダー像が示されています。

弱さを認めることは、周囲の知恵を引き出し、組織の力を最大化するための“戦略”です。完璧なリーダーを演じようとすると、部下は本音を言えず、問題が隠れ、組織は硬直していきます。
逆に自分の限界を素直に認める上司には、部下が意見を伝えやすくなり、健全な対話が生まれます。弱さを見せることは無力さではなく、信頼を生む強さ。リーダーの姿勢ひとつで、組織の空気は大きく変わるのです。
-リーダーのための実践書-
唐の名君・太宗(たいそう)が実践したのは、人材育成を最優先にし、優れた部下の意見を積極的に取り入れる姿勢でした。トップが変わっても揺らがない“組織文化”をつくることも重要なポイントです。環境変化に柔軟に対応し、内部に閉じず外の知恵を取り入れる姿勢が、組織を長く強く保ちます。
永続する組織とは、リーダーの力量だけでなく、学び続ける文化と人材の力で支えられているのです。

『使える!貞観政要』は、1400年前の名君・太宗(たいそう)のリーダーシップを、現代のビジネスに応用した実践書です。
上司の“聞く力”、部下の“本気を引き出す任せ方”、組織の“風通し”、そしてリーダー自身の“弱さの自覚”など、どの企業にも通じる普遍的な教えが凝縮されています。・・・歴史の知恵を現代のマネジメントに活かしたい方にとって、非常に示唆に富む一冊ではないでしょうか?


『起死回生 〜不確定な時代を生きぬく経営力〜』(江上 剛さん)


・説得力ある実体験で、第一勧銀総会屋事件など銀行員時代の危機管理経験を交えた話は、参加者に「現場感覚のある具体的な学び」として響きました。
・「ただ生き残るだけでは衰退する。再成長に導く力が必要」というメッセージは、経営者や管理職に強い刺激を与えました。
・江上さんはユーモアや事例紹介を交え、難しい経済テーマを「楽しく学べる」スタイルで展開するため、参加者から「理解しやすい」「印象に残る」と評価されています。
・未来志向の視点が良かったです。ポストコロナ・ポストグローバル化の不確定要素を踏まえた「判断力」「挑戦心」の重要性は、参加者に「自分の経営にどう活かすか」を考えさせる。

・危機をチャンスに変えるという視点が心に残った。経営者としての判断力の重みを改めて感じた。
・参加者から「楽しく学べる」「具体的で実践的」「説得力がある」といった評価が多く寄せられています。
・ユーモアと親しみやすさがあり、聞きやすかった。講演冒頭で京都マラソン参加のエピソードを紹介し、さらに「メモは取らなくてもいいですよ。覚えられなければ本屋で買ってください、その方がwin-winです(笑)」冗談を交え、会場の空気を和ませたことが印象的だった。
・ わかりやすい構成で、「人はなぜ失敗するのか」「よきリーダーとは何か」といったテーマを、簡潔なスライドと具体的な事件・事例を交えて解説。参加者からは「非常にわかりやすい」「すぐに実務に活かせる」と好評だった。


