【講師著書から読み解くビジネスの真髄】81

自分の話が伝わらないのはなぜ?

「ちゃんと話したのに、なぜか伝わらない」・・・皆さんも そんな経験は一度はあるかと思います。ちょっとした言い方の違いが誤解を生み、 心の距離を広げるケースも見受けられます。

伝えたいことがある時は 一度にまとめて話さずに、ひとつのことを伝えてみるのはいかがでしょうか?話したいことの結論から相手に伝えて話すと、うまく伝わりやすくなるかも知れません。

・・・職場や日常での“すれ違い”を解きほぐし、言葉の力でつながる方法を教えてくれます。相手を思いやる姿勢が、伝わる言葉を育てる。言葉のすれ違いが起こる背景を丁寧に解き明かしながら、どうすれば相手の心に届く言い方ができるのか?具体例を交えて分かりやすく解説されています。 

「伝える」ために何をすればいい?-

「難しいことをそのまま伝えても難しいままだから、わかりやすく伝えた方が良い。」

「こちらから言葉を投げかけても 相手がどのように受け止めたかで変わってくる。」

・・・など、人間関係の悩みを気象するための具体的なコミュニケーション術や心の持ち方を解説。職場や日常での“すれ違い”を解きほぐし、言葉の力でつながる方法を教えてくれます。

言葉の一つ一つには、心に光を灯し、人生の小さな指針になる力があります。挑戦する時の励ましや、つまずいた時に立ち上がる勇気、日々の幸せを見つけるヒントが詰まっています。

「伝える」とは「心と心の距離感」

我々人間の心理には一人一人固有のテリトリー、他者に近づかれると不快に感じる空間があり、「パーソナルスペースが広い、狭い」という表現をします。

一人一人に心地良さと心地悪さを感じるスペースがあり、自他を分ける境界を持つのが人間です。 パーソナルスペースとは心の距離感ではなく、心が触発する個人のテリトリーということです。

一方的な心地良さや悪さの度合は、長さによる距離にて掴めますが、心の距離感とは自分と相手とのお互いの空間を意味します。

相手と自分がいることで心地良くなるかどうかが決まるため、相手のパーソナルスペースを理解した上でのお互いの相互理解によって心の距離が変わります。

心の距離感が近ければ それだけメッセージが伝わりやすくなります。

言葉の力でつながる方法を教えてくれます。心の距離を広げることも。 例えば、「骨が折れる」を「骨折」と解釈する部下——。 相手の受け取り方や状況によって変化するからです。

「わかりやすく伝えるということ」、  「自問するということ」、  「謙虚さが必要だということ」など、誰でも実践できるコミュニケーションの秘訣がふんだんに書かれている著書で、職場でのコミュニケーションに悩んでおられる方々には、一つのきっかけになる本かも知れません。

なぜ伝わらない!? 〜逆境に負けないチームの作り方〜』(河合 薫さん

・他人力であり、周りの人から上手に傘を借りることができれば、たとえ自分が脆弱でも、そのマイナス面は充分に補うことが可能になると、勇気を頂きました。

・「有意味感」「把握可能感」「処理可能感」の3つが挙げられ、いずれにも共感しました。

・状況に応じ、自分を励まして支えてくれる人に相談したり、自分自身の夢や自信を支えにすることにより、ストレスから身を守ることが出来るので、置かれた状況を良く考えて、臨機応変に対応することが必要だと思いました。

・気象予報士、キャビンアテンダント、大学の研究員といった自分のキャリアの中での実経験を基にされていたこともあり、大変分かりやすい話でした。

・自分には耳の痛い部分もありましたが、スピードのある社会だからこそ、「挨拶と無駄を大切に!」という最後のキーメッセージは大切にし、「生きる力」を高めていきたいと思います。

・企業人としてキャリアを歩んできた者として、世の中を広く見てこられた方の話を聞く機会は日頃少なく、自分と世間の ギャップを知できて、非常に参考になりました。

・現在部下を持ち、管理職として働く自分自身にとって、 部下との関わり方や自らの働き方を見直す良い機会となりました。

・企業としての体制整備、働く従業員の意識改革の両方が非常に大事になっていることにも改めて気づかされました。