－日本人の2人に1人が－

日本人の2人に1人ががんにかかり、3人に1人ががんで亡くなっているというデータがあります。がんは、全身のあらゆる場所に発生する可能性があり、胃や肺、肝臓などの内臓は勿論、血液や骨、皮膚などにできるがんもあります。大腸がん、胃がん、肺がん、乳がんなど様々です。

2018年に新たに診断されたがんは98万例で、日本人が一生のうちにがんと診断される確率は、男性65.0％・女性50.2％です。生涯でがんに罹患する確率は55.7% または41.3% とされています。

最近のさまざまな研究から、「がんは予防できる病気」であることが分かってきました。がんの危険因子の多くは生活習慣にあり、生活習慣の改善が、がんの予防につながるということです。がんのなかにはごく一部、遺伝性のものもありますが、遺伝要因よりも生活習慣要因のほうの影響が大きいと考えられています。

－NHK「好きなタレント調査」で8年連続で第1位－

今回は某健康保険組合さま主催で「乳がん啓発セミナー」ということで、1988年から1995年までNHK「好きなタレント調査」で8年連続で第1位も獲得するなどお茶の間の顔として大活躍され、芸能生活45周年を迎えられる山田邦子さんをお招きして、講演会開催となりました。

ハイブリッド開催（対面式＆オンライン参加）でしたが、会場参加者約100名、オンライン視聴者300名と大変多くの方にご参加いただきました。

「右手をご覧ください、一番高いのが中指でございます」という代表的なギャグを始め、「ぶりっこ」という流行語を生み出したり、影響力の大きなタレントとして一世を風靡しました。

変に重くなることなく、「がん」闘病体験の講演会とは思えないほど笑えて、前向きな気持ちになれる講演。乳がんの闘病体験や現在の活動をユーモアたっぷりに語ります。

2人に1人はがんにかかるということで、旦那さんががんの場合奥様が支える側になるということ（逆もしかり）さ、支え合うことが大事です。

－早期発見が大事－

そんな山田邦子さんががんを患ったのは、46歳の時。2007年に出演した『最終警告！たけしの本当は怖い家庭の医学』の収録中の自己検診で胸に違和感を感じ、その後の検査で乳がんであることが発覚してしまいます。

しかし、すぐに手術を行い早期発見により完治することができたそうです。

「怖がらずに検査して、早期発見してください！」・・・がんは早く見つかれば、今は医療技術が発展しているので、対応は出来ると力強く言われました。

－笑顔で免疫力を！－

免疫力は大きな声を出すと良いです。ニコニコすることも効果があります。・・・ということで、山田邦子さんの先導で会場/参加者を3つのグループに分け、誰もが知っている歌を唄います。

「皆さん、まさか今日会場に来て、歌を唄うとは思わなかったでしょう！？」・・・芸歴40年越えの山田邦子さん。さすがの仕切りで、場内も大爆笑の連続です。

「病気になったらみんな色々なものを抱えているんです。人生長いので、“まあまあの日”もあっていいんですよ。毎日毎日がんばらなくていんだよ・・・」

特に乳がんのメカニズムなど難しい話をされるわけではなく、がんにならないように免疫力を上げるために大声を出したり、歌を唄ったり、参加者に笑いを提供する講演内容で気持ちが暗くなるどころか、前向きに明るくなって帰ることが出来る・・・といったイメージです。

がんにかかり、MRI/CT検査など、ご自身の治療経験をユーモアを交えて語ったほか、がんの予防には免疫力の強化が欠かせないと会場を巻き込んでお話しされ、会場からは笑い声が多く聞かれました。またがんは2人に1人が罹患する可能性があることから、早期発見のためにがん検診が重要であることを訴えられました。

さらに歌も披露され、会場は大いに盛り上がりました。

『いつも心の中に微笑みを　～大丈夫だよ、がんばろう！～』（山田邦子さん）