【講師著書から読み解くビジネスの真髄】㉛

問題解決は、まず“かたづけ”から!

かたづけが苦手な方というのは一定数いるようで、皆さんの周囲ではいかがですか?

“かたづけ”というと、あまりマネジメントとは無関係に思う方の方が多いかも知れませんが、小松易さんはリーダーにとって、これほど実用的な武器はないと考えておられます。

仕事がデキる、デキない人の特徴にも“かたづけ”は顕著に顕れていると思います。デスク周りが片付いている人は、頭の中も整理されていると思いますし、必要なものだけデスクに出して、サクサク仕事を片付ける人は、定時にサクッと帰って、プライベートも楽しみ、仕事で結果も出している・・・そんなイメージはありませんか?

「言うだけ番長」という言葉がありますが、リーダーが口で言うだけで行動しなければ、部下はついてきません。ですからリーダーはまず、自分自身をリードする力=「物事を先送りせずに進んで行う実行力」を養う必要があり、

この「リード・マイセルフ」の土台をつくってくれるのが『かたづけ思考』ということです。

コスト削減にも役立つ“かたづけ”

“たかがかたづけ、されどかたづけ”で、“かたづけ”はコスト削減にも有効だと言われます。

実体験を挙がられていますが、ある会社でモノがあふれた倉庫から未使用のコピー用紙が大量に発見されたそうです。倉庫の奥にあるストックに気づかず発注し、それを倉庫入口付近に置いたことで、奥にあるコピー用紙が忘れ去られてしまう・・・そういう似たような経験は皆さんもあるかと思います。

どうコスト削減できるか?というと、このケースでは、4つの無駄が発生しているようです。

1.買い置きのコピー用紙の経費の無駄  2.倉庫が有効活用されていないスペースの無駄  3.仲々モノが見つからないことの時間の無駄  4.時間を無駄にすることによる人件費の無駄

・・・少し考えれば理解出来るなるほどの理論で、上記の4つの無駄は片づけによって削減できますから、“かたづけ”は会社の利益に貢献していると言えます。

かたづけ思考の5つの指針

一口に“かたづけ”と言っても、大きく3つに分かれ、

モノやコトの「片づけ」、習慣化を促す「型づけ」、ワークスタイルを方向づける「方づけ」という、3つの“かたづけ”から成り立ちます。


かたづけ思考は、物事を1つひとつ解決するときに役立つ、エンジンのようなもので、これらをよく理解し、チームに浸透させていく指針となるのが、【かたづけ思考5つの指針】です。

小松易さんの、企業向け片づけコンサルティングの豊富なご経験から、会社内・チーム内の片付け指導のコツや、その効果の大きさが書かれています。単なるモノの片付けに終わらず、“かたづけ”を通して、チーム全体のやる気や効率アップにつながり、その結果、黒字体質のチームになれるという内容です。

残業ゼロ!仕事力が上がる「かたづけ」講座 〜働きやすさは仕事の効率と質を高める〜』(小松 易さん

・片付けの基本を学ぶことができ、スキル以前の問題となっている元の場所に戻すことなど家庭でも生かしていける内容でした。

・2時間という長丁場の講演をお願いしましたが、一方的に話されることもなく、合間に参加者同士での話し合い等も入れていただき、時間が短く感じられました。

・研修後、スタッフも各々整理整頓を心がけている様子で効果が表れていますとても好評で良い内容でしたので、「次回も是非呼んでほしい」という声が多かった。

・5Sは小松さんがおっしゃっていました「不易流行」であり講演の内容を意識づけし、これからも進めていく所存です。

・片づけの方法論を知るだけでなく、社員の片づけに対するモチベーションが上がり、目標とする持ち物の削減を実現しました!