【講師著書から読み解くビジネスの真髄】㉔

ラグビーW杯2023 フランス大会開幕

9月8日に開幕したラグビーワールドカップフランス大会。2019年日本大会で初めて観た方も多いのではないでしょうか?日本代表の大躍進は記憶に新しいところ。「ブレイブブロッサムズ」と呼ばれる勇敢な桜の戦士たちが再び最高舞台のワールドカップに挑みます。

先日初戦が行われ、日本代表は6トライを奪い、42-12というスコアで初戦のチリ戦を無事勝利で飾り、次戦は強豪の一国イングランド戦。真価が問われるのはイングランド戦ですが、勝利が決勝トーナメント進出の現実味を帯びるためにも期待したいものです。

ラグビー日本代表に学ぶ「ONE TEAM」の作り方

複数のメンバーがチームを組み、プロジェクトを進めていく・・・といったことはビジネスではよくあることです。私たちの性格や考え方は、各々でまったく異なるもの。様々なタイプの人が集まった結果、意見や主張が食い違ってチームが機能しないということも珍しくありません。

もしくは役割分担が不明確なことが理由で、互いに遠慮し合って各々の能力が充分に発揮されなかったり・・・。

そういった様々問題を抱えているリーダーの方には、是非この著書をお勧め致します。日本中を熱狂させた ラグビー日本代表が掲げていたスローガン「ONE TEAM」を参考にしてみてください。仕事でチームを作り上げていく上でも、この「ONE TEAM」というスローガンは大いに参考になると思います。

ハードワークにひたむきに取り組み、苦楽を共にしたチームメイトとの時間の積み重ねによって〝信頼関係〟が生まれ、初めて本物の「ワンチーム」になることができる。 (著書 『ONE TEAM! ラグビー日本代表に学ぶ最強組織のつくり方』より)

“全員リーダー” の精神

ラグビーは誰か特定の一部の選手だけでなく、チーム全員が活躍しなければ勝てないスポーツだと言われています。実際2019年のチームでもリーダー役10人を指名し、一人のリーダーに頼らないチーム作りを心がけていたそうです。

優れた組織・チームというのは、各メンバーがそれぞれリーダーシップを発揮し、仕事を “自分事” として捉えています。「ほかのメンバーに任せておけばいいや」「リーダーに頼っていればいいや」というマインドでは、チームパフォーマンスが上がっていかないのも当然のことで、

各メンバーがリーダーシップを発揮できるような土壌を作り上げることが、キーポイントになってきます。

チームメンバー各々がリーダーシップを発揮して、やるべき役割を〝自分ごと〟として捉え、仲間を信頼して自分の仕事に責任をもって取り組む。 (著書 『ONE TEAM! ラグビー日本代表に学ぶ最強組織のつくり方』より)

「サーバントリーダーシップ」でメンバーの積極性を高める

2019年のチームは基本的に、上から強権的に指示するのではなく、リーダーが部下に対して奉仕の気持ちを持ちながら “メンバー中心” でチームを運営していくという、主体性を重んじる指導をモットーにしていたそうです。

このような指導スタイルは「サーバントリーダーシップ」と呼ばれ、サーバントリーダーシップを発揮するリーダーのもとでは、メンバーたちは「やらされている」という感覚ではなく、「自分が担当している」という感覚が芽生えます。

そうすれば、自ずとチーム全体が積極的に動くようになります。

選手たちに「勝利」というゴールが達成されたイメージを描かせ、そこから覚悟を持たせる。そんな覚悟が持てれば、誰もがどんなハードワークでもやり抜けるものだ。 (著書 『ONE TEAM! ラグビー日本代表に学ぶ最強組織のつくり方』より)

言葉でメンバーのモチベーションを高める

試合前のロッカールームで、コーチが選手たちに、「我々がどれだけ努力してきたか誰も知らない」「やるべきことはわかっている」「お互いを信頼して、みんなを信じて」など、選手たちのこれまでの努力を評価し鼓舞する言葉を投げかけたことで、強豪国と互角に渡り合い、見事勝利を掴んだ要因の一つであると言われています。

スポーツに限った話ではないですが、リーダーが高圧的だったりして、メンバーがリーダーに委縮した状態だと、仲々力を発揮することは難しいです。

リーダーからかけてもらった前向きで優しい言葉がモチベーションを生み、「リーダーのため、チームのために頑張ろう!」という気持ちを起こさせてくれるのではないでしょうか?

「凡事徹底」。この言葉は、結果を出すチームや組織に共通する意識である。

チームの共通言語をチーム全員がしっかりと理解したうえで共有していると、やるべきことが明確化されやすい。 (著書 『ONE TEAM! ラグビー日本代表に学ぶ最強組織のつくり方』より)

強いチームにするために

戦略を共有するコミュニケーション術、困難な状況を突破するメンタルの鍛え方などなど・・・ラグビー経験を通じ得られた知見、経験に加え、大学院で持論を理論に落とし込んでいるので、ビジネスの現場でも通用するものばかりです。

強いチームになるために必要な「ワンチーム・ワンハート」をどう実現するか?・・・は、職場活性化のヒントになること間違いなし!です。

OneTeam ,OneHeart ~ラグビーに学ぶ個人の成長とチーム・組織の活性化 ~』(今泉 清さん

・話題も豊富で研修自体盛り上がった。コスト的にも採用可能。今泉氏の人柄も良い。

・評判は上々でした。ラグビーを通じての内容であったり、今泉さんのアツい語り口調に惹きつけられた参加者が多かったようです。執行部としても満足しております。ありがとうございました。

・ラグビーで大切な、目標設定・マインドセット・コミュニケーション。 それらはビジネスの世界でもとても大切なことなのだと学びました。 スライドも使って分かりやすく説明していただけて、とても良い講演でした。

・心理的安全性を確保することこそが、最強組織を作るうえで非常に重要だということで、日々のコミュニケーションで心がけること、ONE TEAM ONE HEARTな組織を作るためのポイントについて、ラグビー日本代表の例などを挙げての内容がとても分かり易かったです。

・良かった!愉しめながら講演を聞くことができ、かつ学びがありました。ありがとうございました。

・スポーツ選手・サラリーマン経験を活かした内容であり、参加者の共感を得られ非常に好評だったと思います。