【講師著書から読み解くビジネスの真髄】61

“許す”ということ

「許す」という単語を聞いたとき、ふと“インド独立の父”と呼ばれているマハトマ・ガンジーさんの名言『弱い者ほど相手を許すことができない。 許すということは強さの証なのだ。』 という言葉を思い出しました。

どちらが優れているかという優劣をつける争いを続ける限り、どちらにも平安はありません。武力で優位に立とうとするところに平和はないということで、一般的には、許すというのは、過去を手放すことになります。 過去の傷を手放し、これ以上苦しむのをやめようと決めることです。

内面の強さと心の平和の象徴

現代は何事においても競争社会なので、人よりも優位に立とうとする傾向があり、それが人を裁く心になってしまうところがあり、許さないことで優位に立とうとしているところがあるかもしれません。 許すのは負けを認めることになると考えられるケースもあるでしょうが、お互いが自分の価値観に従わせようとしているところもあるのではないでしょうか。

そう考えると“許す”という言葉には、深い洞察と哲学を秘めているような気がします。弱さや傷つきやすさがある人ほど、他者に対して許しを与えることが難しいんだと思いますし、許すことが真の強さの証なのだと思います。 感情や怒りに支配されずに相手を許すことは、内面の強さと心の平和を象徴ということではないでしょうか?

金子恵美さんについて

元衆議院議員で、現在はコメンテーターとしても人気を集める金子恵美さんが、自身に起こった不倫問題の真実と現代に必要な”許す力”を説いた著書になります。

不倫問題で大きな話題を生んだ、金子恵美さんと夫の宮崎謙介さんご夫妻。世間的な一般論から言えば許し難いパートナーの行為を、なぜ許すことができ、そしてどのようにして夫婦として再生し、絆を深めたのでしょうか?

現在は『ゴゴスマ〜GOGO!Smile!〜』(CBC)などでコメンテーターとして、元議員ならではの視点をふまえた分かりやすい解説を行ったり、また数々の女性誌にも出演し、活躍中の金子恵美さんですが、著書では少子化・子育て・教育・女性キャリアについても言及し、これから活躍する女性に向けての提言を行なっております。

“許す力”

学力、活力、気力、財力、脳力・・・生きていく上で多くの必要な「〇〇力」。今回、この著書を読んで「許す力」も人生に於いて、大事な力のような気がします。

金子恵美さんご自身のコメントにもあるように、

「多くの困難を乗り越えることができたのは“許す力”のおかげです。許す力は幸せをもたらします。私の体験を踏まえて、そのエッセンスを本書にしたためました。ご一読いただけたら幸いです。」

「許すチカラ」で、私は幸せになれた・・・とても心に突き刺さるメッセージですが、我々一人ひとりの自分の心の中にある裁く心が変われば、目の前も世界も変わってみえるようになるのではないでしょうか?

許すチカラ 〜「許すチカラ」で、私は幸せになれた〜』(金子恵美さん

・華やかな雰囲気がいい。明るく、わかりやすいお話でした。普段聴くことがないお話の切り口だったので、参加された方に 好評でした。

・金子さんのご活躍がすばらしい。弊社イベントの動員数に貢献頂きました。金子さんご自身の体験をベースにご講演頂きましたので、内容がわかり易く、心に響いたと思います。

・「才女」のイメージが強く、とっつきにくイメージでしたがとても親しみやすいキャラで、講演を聞いてファンになりました。した。