【オペレーション日記】vol.72 ~奥村幸治さん~

イチローの恋人

メジャーリーグで大活躍のエンジェルス 大谷翔平選手をスポーツニュースなどで見ない日がないように、その昔イチロー選手がそうでした。

当時イチロー選手の専属打撃投手を務め、“イチローの恋人”として一躍マスコミに紹介され話題となったのが奥村幸治さん。

様々な記録を達成した偉大な選手の近くにいた奥村さんだからこそ、興味深い話を聞くことが出来ます。

奥村幸治さんオンライン講演会

一言でいうと・・・「イチロー・マーくん講談」です。zoom機能についても、一切活用されず、「シンプルイズベスト」ということも感じました。

慣れない機能を無理やり使用するのではなく、途中5枚ほどでしたが、キーワード「心技体」「目標」「ルーティーン」等をフリップで用意されており、とても理解しやすく、引き込まれる内に終わった60分間でした。

イチロー選手の話

入団当時の監督は土井正三監督。「移動してるときもご飯⾷べるときもいつも、プロ野球選⼿として⾒られている。」
移動中はスーツ着⽤、⾳楽を聴くこも雑誌も読むことも出来なかった。
ある⽇バッティングコーチがイチロー選⼿に、バットの持ち⽅を注意したところ、イチロー選⼿は⾔い返した。しかしそれが元で、2軍に落とされてしまった。そのとき初めてイチロー選⼿が泣いているのが⾒えた。

仰⽊彬監督に代わり、打って変わって規則はゆるくなったが、監督はいつも⼀番にグランドに来て、⼀⼈黙々とランニングをしていた。そのため選⼿にも「準備の習慣」が出来た。選⼿の⼼掴むのが上⼿い監督。「イチロー、今年は何があっても1軍で使い続けるからね。」で、イチロー選⼿が⼤活躍を始めた。

メジャーリーグ時代

⽇本のキャンプは 朝9:00〜17:00まで練習で、皆ヘトヘトになる。
アメリカのキャンプは9:00〜12:00まで。 しかしトップ選⼿は6:00〜9:00まで⾃主練をする。それを⾒て、若⼿の選⼿も6:00に来るようになる。皆が⾃分のためのトレーニングを⾏うようになる。

トップ選⼿も新⼈も⼀緒に練習をしている、⼀流の⼈と⼀緒に野球が出来る環境を作ることが選⼿を育てる。

プロ野球選⼿とメジャーリーガーの⼀番の違い「コーチング」

・⽇本=「コーチが選⼿に与える」→過保護な⺟親


・アメリカ=「⾃⼰主張と⾃⼰アピールに対してコーチが気づく

アメリカのコーチは、選⼿とある程度の距離を保ち、選⼿が困ったときいつでもアドバイスできるよう、準備している。
必要なタイミングで必要なアドバイスをするから、受け⼊れられる。

運を掴むには

「⼈を磨くこと」⽴派な⼈間で応援される存在になること。

メジャーリーガーは皆慈善事業をやっている。
昨年のWBC前、イチローは試合の前にファンに40分間サインを⾏った。

一度に凄い運は巡ってこない、少しずつ。人として当たり前のことを当たり前にすると、絶対に自分に良い運が入って来る。

メジャーの選手たちが言った成功の法則。「誰よりも強い身体を作れ」
それがないと他人よりも努力ができない。
努力ができなければ自分の技術は上がらない。
体調管理を万全にしないと良い結果を出し続けることはできない。

まさしくこれを一貫してやっているのがイチロー選手。ビールのCMにも出ていてビールが大好き。でもどんなにお酒を飲んでもビールとワイン一杯ずつ。
それ以上飲んでいる所を見たことが無い。

イチローのこころ

「今⽇の試合楽しみだな、早く⾏きたいな、早く打ちたいな。」
・・・イチロ選手ーが⼆⼗歳の頃2軍落ちしたとき、夜中の1:00〜4:00まで⼀⼈でバッティング練習をしていた。どうして出来たのか聞くと「その⽇のうちにやらなきゃいけない⽬標を決めている、⽬標をクリアすると次の⽬標がある。それをしているうちに、あっという間に3時間過ぎる」と。

⽬標は⾼過ぎると「夢」で終わってしまう。頑張ったら⼿が届く程度に⽬標を設定することが、充実した毎⽇につながる。

継続は力なり

1⽇10分の素振りを365⽇×3年続いた。10分でもやり続けることが、⼤きな⼒になる
やろうと決めたことはずっとやる、やらないことは絶対にやらない。

2009年WBC絶不調の中、最後の最後にヒットを打った。
実は、試合後に毎⽇必ず後輩をご飯に連れて⾏き、信頼関係を構築していた。
あのヒットは皆の「イチローさん、お願いヒットを打って」という願いが起こした奇跡である。

絶対に誰にも負けない努力は何だったか?
簡単なことほど難しい。
こうやろうと決めたことはずっと続ける。
イチロー選手は努力を継続する天才

目標達成へのセルフマネジメント  〜一流選手、一流の指導者の考え方と行動からの学び〜

奥村さんのように構成もしっかりしていて、話し方・表情・話術があれば60分が限度だと思いますが、最後まで集中力が切れることなく聞くことが出来ました。

オンライン・講和型では、より講師の人柄、人間性みたいなものがにじみ出ると改めて感じました。

変化を恐れていては何もできません。ピンチな状況こそチャンスの状況であるともいえます。

このコロナ禍をいかに乗り切るか?新たな壁を乗り越えることで、リニューアルした組合活動という形にいきつくかも知れませんし、我々はそのお手伝いをさせていただくべく、日々学び続けることで進化していきます!