【オペレーション日記】vol.229 ~Wマコトさん~

職場リーダーとは?

「職場リーダー」とは、組合と現場をつなぐ架け橋であり、組合員の声を集約して執行部に伝え、双方向のコミュニケーションを実現する存在です。「広い視野と責任感」「信頼される人間性」などが職場リーダーに求められる資質であり、

Wマコトさんの講演から「究極のコミュニケーション力」 など、芸人が瞬時に人を惹きつけ、場の空気をコントロールするために使っている具体的なスキルを、ビジネスシーンで応用する方法を学びます。

ビジネスの礎「笑いの五原則」 人を笑顔にし、喜ばせるための普遍的な原理原則として、「笑いの五原則」(安・共・認・楽・善)を基にした、利他的精神とサービス精神を身につけることを目指します。

単なるコミュニケーション研修ではなく、「なんでやねん」を切り口に、現状を疑い、本質的な課題を発見し、解決する思考法を身につけるためのプログラムとなっています。

・・・今回、某労組さま主催で、2泊3日の職場リーダー向けの一コマで、Wマコトさんの講演。2時間半の研修なので、前半は講話、後半は『N-1グランプリ』と題して、参加者の皆さんがたに漫才を披露して頂く内容でした。

笑顔のある現場と笑顔のない現場は生産性が2倍違う

笑顔が引き起こす脳内ホルモンとして有名な「ドーパミン:やる気・創造性アップ オキシトシン:信頼関係が深まる」で、笑顔が脳科学的に効果を持つと言われており、

つまり笑顔がある現場では、「チームの雰囲気が良くなる」、「会話が増える」、「ミスが減る」、「相談が早くなる」etc.・・・これらが積み重なると、結果的に生産性が1.5〜2倍に跳ね上がるということです。

笑顔のある現場は生産性が2倍違う」というのは、

笑顔 → コミュニケーション活性化 → ミス減少・相談増加・創造性向上 → 結果的に生産性が大幅に上がる

・・・という因果関係を、わかりやすく伝えるための象徴的な表現で、科学的にも笑顔が脳のパフォーマンスを高めることは裏付けられています。

自ら笑顔を発信

ビジネスにおけるコミュニケーションの土台となる非言語的アプローチであり、特に「心理的安全性」を確保するための鍵となる要素です。 単に笑うということではなく、「戦略的に笑顔を使う」ことで、相手の警戒心を解き、円滑な関係性を築く方法を解説されます。

1.相手の警戒心をゼロにする「親しみやすさの盾」 効果
笑顔は、相手に対して「私は敵ではありません」「あなたに危害を加える意図はありません」というメッセージを非言語的に送る、最も強力な信号です。

2.「話しやすい人」としての自己ブランディング 効果
常に笑顔を意識して発信している人は、「機嫌が良い」「話を聞いてくれそう」「心が広い」といったポジティブな印象を与え、声をかけやすいオーラをまといます。

3.「共感と安心を促す「傾聴の姿勢」 単なる愛想笑いではない
相手の話を聞く際に「笑顔」でいることは、相手の話を心から受け止め、共感している姿勢を示すことにつながります。

・・・「自分が笑うことで、相手が笑いやすくなる」という、場を明るくする責任を自分が持つという意識の重要性が強調されます。仕事に入る前に意識的に口角を上げる習慣をつけるなど、実践的な方法も指導されます。

「自ら笑顔を発信」とは、コミュニケーションの主導権を握り、最高の人間関係を築くためのファーストステップとして、意識的に笑顔を武器として活用することなのです。

共感がチームの安全性をつくる

「笑顔の発信」や「傾聴力」を更に発展させ、チーム全体の心理的安全性を確固たるものにするための核心的な要素です。 お笑いの現場で不可欠な「共感」を、職場における相互理解と信頼を深める手段として活用する方法を解説します。

1.共感の力で「弱み」を「強み」に変える 芸人の現場
才やコントでは、ボケが失敗したり、スベったりしても、ツッコミ役がそれを「共感」して拾い上げ、笑いに変えます。これは、失敗した人を孤立させず、失敗すらも受け入れるという文化です。

2.「ツッコミ」を「承認」として使う なんでやねんの肯定的な側面
「なんでやねん?」というツッコミは、相手の行動や発言に対して「注目しているよ」「関心を持っているよ」という強いサインでもあります。

3.失敗しても大丈夫という安心感
チーム全員が「失敗しても大丈夫、誰かが必ず拾ってくれる」と感じられる環境を作るためのものです。共感は、ミスを恐れないチャレンジ精神を育み、結果としてチーム全体のパフォーマンスと安全性を高める土台となります。

・・・共感があるチームは、ミスが早く共有され、事故やトラブルが起きにくい。
共感のないチームは、ミスが隠され、問題が大きくなってから発覚する。

自己開示で距離感が縮む

自己開示とは、自分自身の情報(考え、感情、経験、価値観、時には弱みや失敗談など)を意図的に他者に伝える行為です。この行為が距離を縮める主なメカニズムは以下の通りです。

1.返報性(好意の返報性)の法則 メカニズム
人は他人から何らかの好意(親切、情報、承認など)を受け取ると、「お返しをしなければならない」と感じる心理が働きます。

2.心理的安全性の提供 メカニズム
自分の弱みや失敗談を先に開示することで、「この人は完璧ではない」「私と同じ人間だ」という認識が生まれます。

・・・人は「完璧な人」より「弱みを見せてくれる人」に心を開くものです。自己開示は、距離を一気に縮める最強のコミュニケーション技術なのです。

N-1グランプリ開催!

「N-1グランプリ」は、講演内で行われる参加型プログラムで、参加者自身が漫才を体験するユニークな企画です。

漫才を通じて「笑い」と「コミュニケーション力」を体感し、職場や日常で活かせるスキルを学ぶことを目的としています。  

※「N-1グランプリ」の概要
企画の趣旨 =漫才を「見る」だけでなく「やる」ことで、笑いの仕組みを体験的に理解。職場や学校などで必要な「伝える力」「ツッコミ力」「場を盛り上げる力」を養う。1.ネタづくり 2.ネタあわせ 3.ネタ披露・・・露参加者が舞台に立ち、即興でコンビを組んで漫才を披露する形式。

進行スタイル =Wマコトさんがファシリテーターとなり、漫才の基本構造(ボケ・ツッコミ・間の取り方)を解説。 – 参加者は短いネタを考え、実際に人前で発表。 – 観客(他の参加者)が審査員となり、最も「笑い」を取ったコンビを決定。

・・・単なるお笑い大会ではなく、コミュニケーション研修の一環として設計されています。チームビルディング・プレゼン力・営業力強化 ・場の活性化 につながります。

参加者の皆さんがたには、積極的に取り組んでいただき、高いクオリティで漫才が披露され、会場内は大爆笑の連続でした。

一流芸人の究極思考 〜ビジネスコミュニケーションの本質 「なんでやねん力」〜』(Wマコトさん

・とにかく楽しく、あっという間だった。講演は「大笑いしながら学べる」スタイルで、参加者は “気づいたら笑っていた”、“あっという間の時間だった” と言う感想が大半でした。気がつけば大笑いとともに、頭の中にはコミュニケーションの基本が入っていた感じで、N-1グランプリも、笑いながら学ぶ体験として高評価でした。

・笑いの奥深さに気づいた時間でした。笑う楽しさをもっと考えようと思いました。N-1グランプリも“笑いの構造を体験する”ワークなので、緊張しつつもとても楽しかったです。

・講演全体の感想として、笑いを通じてコミュニケーションの本質を理解できたという声が多く、コミュニケーションの本質が腑に落ちた。

・人を喜ばせ、輝かせるコミュニケーションを大切にしたい。N-1グランプリは“相手を笑わせる=相手を喜ばせる”体験なので、良い機会となった。

・場が一気に明るくなった。2泊3日研修の2日目ということでともすれば中だるみになりがちですが、参加者の雰囲気が変わったし、参加者全員の笑顔が弾けていた。

・N-1グランプリは“全員参加型の笑いの場”なので、場の空気が一気に明るくなる効果があった。

・自分も参加するワークが楽しかった。ワークを通して盛り上がりながらスキルアップできた印象です。

・講演は始終漫才形式で展開されていて ボケあり、ツッコミあり、 そして会場を巻き込んでの実践ありでおおいに盛り上がってました!! 

・内容的にとてもタメになった。実例が分かりやすく、笑福亭鶴瓶や明石家さんまなど、誰でもイメージできる方で事例を挙げて頂いたので、食いつきやすいし、楽しかった。

・参加者を次々に巻き込みながらでしたので、 良い意味で一瞬たりとも気が抜けない時間で、アッという間の150分間でした。

・「笑い」と「お笑い」は違うなど、職場のコミュニケーションに活かせる内容だったので良かった。全員参加のワークもあり、N-1グランプリも盛り上がった。