【オペレーション日記】vol.224 ~里崎智也さん~

「天才」じゃなくてもどう勝ち抜けるか?

里崎智也さんの講演「下剋上捕手里崎流思考術」は、ご自身のプロ野球での経験、特に「エリートではない選手」から「WBC世界一の正捕手」へと上り詰めた過程をベースに、ビジネスや日常生活で役立つ独自の目標達成、問題解決、そしてリーダーシップの思考法を解説する内容で、企業を中心に講演のご相談をよく頂いているアスリート講師のお一人です。

「天才じゃなくても、どうすれば勝ち抜けるか?」というテーマに焦点を当てており、非常に興味深い内容となっております。・・・今回某電機メーカーさま主催で講演会を開催いたしました。

「常識を疑う」合理的思考と選択の重要性

里崎智也さんの思考術の根幹となるのが、既存の常識や「こうあるべき」という固定概念を疑い、合理的に考えるというアプローチです。1998年当時、弱小チームといわれていたロッテ球団に入団。しかし05年、10年には、その球団が日本一に。また2006年には、WBC代表に選出され、世界一そして&ベストナインと、“下克上”を体現した里崎智也さんだからこその納得性を感じます。

1.正しい「選択」の基準:

毎日が選択の連続であり、その選択が正しかったかどうかは、結果を見て初めてわかるという考え方を示します。

2.非エリートの勝ち方:

天才的な才能がない選手が、どのようにしてエリート集団の中で生き残り、トップの地位を掴んだのかを、具体的なエピソードを交えて語ります。

3.「やりたいこと」より「できること」

キャリアや目標設定において、「やりたいこと」を追い求めるよりも、現実的に「できること」に集中し、それを最大限に活かすという里崎流の合理的かつ現実的な思考術を伝授します。

目標達成と自己実現の戦略

プロ野球で日本一や世界一を経験した里崎智也さんが、目標を達成するために実践してきた具体的な戦略について語ります。

目標設定の考え方: 目標を達成するための具体的なロードマップや、逆算思考の重要性を解説します。

将来を見据えた思考法: 現時点のことだけでなく、常に将来のキャリアや人生を考慮に入れた上で、現在の行動や判断を決めてきた独自の思考法を紹介します。

強いチームより出れるチーム

「強いチームより出れるチーム」という考え方は、里崎流の合理的思考術の核となる部分であり、「やりたいことより、まずできることを徹底する」という哲学に基づいています。

キャリア選択や目標達成において、非エリートが成功するための現実的な戦略を示すものです。この考え方は、里崎智也さんが高校・大学進学時やプロ入り後に一貫して持っていた進路選択のモットーとして語られます。

自己分析に基づく判断: 里崎さんは自身の能力を冷静に分析し、「自分は天才ではない」という前提に立っています。もし、才能のある選手ばかりが集まる「強いチーム」に入っても、レギュラーを勝ち取れずに選手生活を終えるリスクが高いと考えました。

経験の最優先: スポーツの世界では、試合に出なければ経験は積めず、成長もできません。「出場機会(レギュラー)」こそが、自身の能力を高め、将来的に成功するための最重要条件だと判断しました。

あえて二番手を選ぶ戦略: あえてトップ中のトップが集まるチームではなく、自分がレギュラーとして活躍できる可能性が高いチームを選び、そこで実戦経験を積み、自信と実績を積み上げることが、最終的な成功への近道だと説いています。

「強いチームより出れるチーム」を選ぶことは、決して「楽な道」を選ぶことではありません。これは最終的な成功のために、目先のプライドや見栄を捨てるという合理的判断です。

・・・里崎さんは、この考え方で千葉ロッテマリーンズに入団し、プロ5年目でレギュラーを掴み、ついにはWBCで世界一の正捕手という「天才選手をも上回る」地位に上り詰めました。

プロは「仕事」であるという意識

「自分よがりではなく相手のことを考える」のは、プロ(仕事人)としての義務でもあります。

ファン目線: プレーや発言が自分本位になっていないか、ファン(顧客)が何を求めているかを常に意識する。引退後の活動(野球解説やYouTuber)でも、視聴者やリスナーが求める情報や楽しさを提供するという「相手視点」のサービス精神が、里崎さんの活動の軸になっています。

組織への貢献: 自分がレギュラーを張るために「出れるチーム」を選んだのも、結果的に「そこで活躍してチームに貢献する」という相手(チーム)への貢献につながるという、長期的な合理性を追求しています。

里崎智也さんの講演では、野球という極限の勝負の世界で、「自分よがり」を排し、他者を活かすことで自分も活きるという、実践的な組織論とリーダーシップ論が展開されます。現役時代や解説者時代のエピソードを交えながら、目標達成の考え方や自己実現の方法、リーダーシップとは等、ビジネスシーンにも応用できる里崎流の成功術をお伝えします。

・・・野球人生を通じて培った“勝者の思考”をビジネスや人生に応用する内容で、好評です。

下克上捕手 里崎流思考術 ー勝者になるための提言ー』(里崎智也さん

・参加者からは「面白かった」「勉強になった」「元気が出た」といった声が多く、笑いと納得が詰まった講演だったと好評です。

・参加者からは「野球に詳しくなくても楽しめた」「仕事や人生に応用できる考え方が満載」といった好意的な感想が多く寄せられています。我々、主催者への対応も良く、好感が持てました。

・「やりたいことより、できること」への共感 自身の打撃不振を乗り越えるために、練習よりも相手選手のデータ分析に注力したというエピソードに「考え方を改めさせられた」「仕事にも応用できる」との声が多数。

・ 野球に詳しくなくても楽しめる構成でした。「具体的なエピソードが多く、情景が浮かぶ」「野球ファンでなくてもわかりやすかった」との感想があり、幅広い層に響く内容だったと評価されています。

・笑いとフレンドリーな人柄が印象的だった。 「会場では笑いが絶えなかった」「フランクな語り口で親しみやすかった」「あっという間の60分だった」と、エンタメ性も高く、飽きずに聞けたという声が多く見られました。

・モチベーションが上がったという声も 多く、「“天才じゃなくても世界一になれた”という言葉に勇気づけられた」「自分を見つめ直すきっかけになった」「頑張っているけど結果が出ない人にこそ聞いてほしい」といった感想も寄せられています。

・思考術と行動力に共感。「やりたいことよりできること」という考え方が印象的で、進路選択やキャリア形成において参考になったという声が多くありました。

・実際に打撃不振の時期に、練習よりもデータ分析に注力したことで打率が劇的に改善したエピソードが、思考の柔軟性と実行力の重要性を示していると好評でした。

・会場では笑いが絶えず、「あっという間の60分だった」という感想が複数見られました。里崎さんのフレンドリーな人柄が伝わり、講演後の控室でも気さくに話してくれました。