－リアル/対面式開催のメリット－

デジタル時代の今日、講演界に於いて改めてリアル/対面式開催のメリットが見直されているような気が致します。

テクノロジーが発展し多くの企業で、効果的なコミュニケーションの促進や強固な人間関係の構築、従業員エンゲージメントの強化などを目的に対面会議や1対1の面談を実施しておられること同様、講演会でもやはり対面式で得られるメリットの方が多いと捉えておられる企業さんの方が多いと思います。

・・・現地ならではの生の声・臨場感を体験していただくため集合形式にて開催という意味合いがあり、今回某化学メーカー系労組さま主催で、“しゃべりのプロ”であるアナウンサー　田中大貴さんをお招きし、コミュニケーションの極意を聞いて頂きました。土曜日開催にも関わず、大勢の組合員の皆さんがたに集まっていただきました。

－魅力的な方たちの共通点－

人生は決断の連続であり、決断をする際は誰しも恐怖を感じるものです。その恐怖を打ち砕く勇気を与えるメッセージを発信できる方こそ芸能界やスポーツ界の第一線で活躍していると言います。

イチローさん、大谷翔平さんしかり、長年第一線を張り続ける魅力的なトップアスリートの皆さんの共通点として「勇気を与える要素/言葉」を持っているということでしょうか？

例えば、某有名タレントさんは収録の３時間以上前にスタジオに入り、楽屋やメイク室、衣裳部屋に行かず、全ての準備をスタジオで行います。テニス対決の収録時には、コーチや整体師を自ら手配し、本気で練習する姿をスタッフに見せることで、番組に関わる全員の士気を高めるのだそうです。

・・・「準備がすべてを制する、準備しろ」との言葉を受け、勇気を与える要素の大切さを改めて実感したと語っておられました。

－イメージを超え、想像を覆せ－

「また会いたいと思ってもらうにはイメージを超え、想像を覆せ。」

仕事においてチャンスを掴むにはまた会いたいと思われることが重要です。そのためにはイメージを少しだけでも超えることが鍵となります。

元プロサッカー選手は、当時常識であった大学進学を選ばず、高校卒業後に直接プロの道へ進みました。インタビューで田中大貴さんがその理由を尋ねた際、「それは常識に囚われすぎです。田中さん、意味のない常識に囚われないでください。」と答えたそうです。

その方は中学時代から「常識」に疑問を抱き、サッカー選手が最も輝ける時期である20代前半を最大限に活かすことが重要で、大学へ進めばその貴重な時間を学業に割かれるためリスクであると考えていました。また大学には引退後でも通える。

だからこそ中学生時代から高校卒業後にプロとなることがベストであると考え、決めていたのです。その考えに触れた田中大貴さんは自身の常識を覆され、さらに興味が沸き、また会いたい、もっと知りたいと感じたと言います。

－すべては場数を踏むことに尽きる－

とにかく場数を踏む、場数を踏みに行くことで成功への勘が冴えていきます。失敗に臆することなく場数を踏むことが成功への近道です。

現代はPC・スマホが普及し多くの情報収集が容易になった結果、調べて満足してしまい、初めての対話を避けがちで、会話力の低下に繋がっています。そんな時代だからこそ、できるだけ多くの方と積極的に会話をすることが重要です。失敗や恥ずかしい思いをしたとしても、それは自分の魅力を上げ、成功に近づくための一歩です。

みなさんも積極的に場数を踏んでいき自分の可能性を広げるチャンスを掴んでいきましょう。

・・・今まで取材などで出会ってきた様々なトップアスリート（大谷翔平さん、中田英寿さん、八村塁さん、イチローさん、三浦知良さんなど）とのエピソードが満載で興味が湧く内容で、かつ参加者に質問を投げかけながらの2wayの進行がとても充実した講演内容でした。

『メディア界で出会ってきた言葉たち 　〜また会いたいと思ってもらうメソッド〜』（田中大貴さん）