【オペレーション日記】vol.181 ~吉野邦昭さん~

職場における安全対策

職場における安全対策とは、従業員が安全な環境で働くために必要な取り組みや規則のことであり、オフィスや工場、建設現場など職場の環境に応じて適切な対策を講じることが重要です。しかし、安全対策は多岐にわたるため、どのような対策を実施すれば良いかわからない方もいるのではないでしょうか。

今回は、脳のメカニズムを活用した「安心・安全な職場づくり」ということで、某自動車メーカー系労組さま主催で吉野邦昭さんに講演をして頂きました。

ちなみに吉野邦昭さんは、エアコン工場で3年間勤務されていましたので、工場での労災ゼロも厳しく躾けられているので、起こるだろうエラーを事故や不具合に結びつけないコツが理解できます。

脳は「快」で動き出す

人間の脳は0.1%でも不快があると、本領を発揮できないような仕組みになっており、愉快・爽快・明快というように、従業員をいかに「快」にするか?が大事で、

それが「安心安全な職場づくり」に繋がっていきます。

ちなみに、記憶のプロセスは、「認識・理解 → 記銘 → 保持 → 想起」となっており、決して忘れたのではないく、ほとんど認識・理解~記銘で落ちているのです。想起するときに、深く記憶されます。

例えば、記憶の深さというのは「感覚記憶→短期記憶→長期記憶」となっているため、短期記憶は数字7桁、事柄では3個ぐらいと言われています。

・・・ですから部下に指示するような場合、なるべく単文=読点「。」でブツ切りにしたり、3つ以上のことを指示しないことを心掛けてください。

脳は自分に自信がないと動かない

「自信」「やる気」「幸福感」といった目に見えない精神的な「気」は、実際に人を動かします。これまでなかったパワーを出す事ができ、アドレナリンとドーパミンが活性化し、これまで出来なかったようなことが出来たりするのです。

「自信」というのは達成体験などでも得れますが、自分で自身を褒めることでも、自信がつくので是非、陽転言葉を使ってみてください。

実は脳というのは「躾け直す」必要があります。
「無理!」「自信がない!」そんな社員が「出来るかも?!」と前向きになる魔法の言葉遣い『陽転言葉』をお伝えします。

陽転言葉を使うと脳が少し快になります。その積み重ねが自分への自信につながっていくのです。

例えば・・・「国語はできたけど、数学はダメだった」という答え方、もう一つは、「数学はダメだったけど、国語はできた」という答え方です。

言っている事実はどちらも同じです。でも言い終えた時に後者のほうが少しだけ脳の気分が快になっているのです。

山本五十六(連合艦隊司令長官)の名言より

山本五十六の名言の一つに「やってみせ」があります。「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。

山本五十六さんは、軍人としてのみならず、教育者としても優れた人物でした。彼は部下を育成する上で重視しているポイントを残しています。

人を育てるには「自分の姿を見せ、相手を認めて任せ、相手を信頼して待つ」ことが大切だということです。

相手を認めて任せる・信頼して待つというのは、人を育成する上での基本的な考え方を示しています。ビジネスや教育の現場や安全という部分においても、この考え方を参考にすることで、より効果的な指導が可能になるでしょう。

「人を育てる・動かす」ために、ぜひ知って欲しい名言です。

安心・安全な職場づくりとは? 〜脳のメカニズムを活用した効果的な社員の教育法』(吉野邦昭さん

・陽転言葉や、「難しい」という言葉を「まだ慣れていない」と言い換える方法を紹介していただけて、普段の生活でも脳を快にするためのテクニックを知ることができて非常に有意義でした。

・他人をほめるときも、ただおだてるのではなくて、共に喜ぶという気持ちを持つこと、と教えていただけて今後の参考になりました。上の件も含め、日常ですぐに活かせそうな知識を得ることができてよかったです。

・7桁の暗唱やジャンケンなど、実体験することで、納得感を持ちながらお話を聞くことができました。

・所々で、笑いの要素を入れてもらっていたので、楽しく話を聞くことができました。

・教えて頂いた記憶のプロセスを理解し想起することや伝えるときのコツを心掛けます

・自信をつけさせるためには、達成体験・突破体験は意識していましたが、自分で褒めることは意識していなかったので、陽転言葉を普段から活用するようにしたいと感じました

・いままで出来れば避けたいと思う脳力に記憶力がありました。先天的に悪いのだと思っていましたが、想像以上の効果を感じ、今後に役立てる自信もあります。

・人間は持って生まれた脳の力を10%も使っていないと言われていますが、自分においてはもっともっと脳の活用ができると確信しました。 

・とにかく笑いっぱなしの、あっという間の90分でした。先生が強調されていた「脳は快で動き出す」ということをしっかり体感した講演でした。