【オペレーション日記】vol.143 ~今泉 清さん~

“ONE TEAM”というスローガン

2019年「ユーキャン新語・流行語大賞」に選ばれた“ONE TEAM”(ワンチーム)。日本で開催されたラグビーW杯で、日本代表を指揮したジェイミー・ジョセフ氏が考えたスローガンです。 

当時、多くの会社で「ワンチームになろう!」とのかけ声が、活発に行われてたのではないでしょうか?でも、「ワンチームになろう」と掛け声だけで、ワンチームになれるほど、チームビルディングは簡単ではありません。

会社が経営課題に立ち向かうには、「ワンチームになること」がもとめられます。一人ひとりが自分勝手に行動したら、会社の生産性は大幅に落ち込みます。大企業でも、ワンチームになれずに苦しんでいる会社が増えているのが現状です。

生まれた国も育った文化も異なるさまざまな選手たちをひとつにまとめ上げるために掲げたスローガン。我々が仕事でチームを作り上げていくうえでも、この“ONE TEAM”(ワンチーム)というスローガンは大いに参考になるのです。

「貢献の連鎖」が揺るぎないチームの関係性を築く

大学ラグビー部時代の話になりますが、日々のつらい練習を共におこない、競争意識が生まれ、切磋琢磨してポジション争いをしている仲間だからこそ、最後には「今泉なら俺が出られなくてもしょうがない。こいつのために何か役に立ちたい」という貢献の精神が芽生えていった。これが“ONE TEAM”(ワンチーム)のあるべき姿だと感じた今泉さん。

気づけば、全体練習後のゴールキック練習でボールを拾ってくれる先輩たちが増えていったそうで、これが「貢献の連鎖」だと今泉さんは言います。


『私が必死で努力している姿に、「サポートしよう」「何か役に立ちたい」と考えてくれる先輩がどんどん増えていったのだ。何も語らない先輩たちの思いが、私の胸に一体感として伝わってきました。』

チームの「共通言語」を見つけ出す

21世紀のチームとは、みんなで話し合ってみんなで作り合い、みんなで動きだすチームであり、誰か一人が指示命令を出すのではありません。

強いチームというのは、監督、コーチが集合をかけるとサッと集まって、作った円陣が小さくてきれいです。チームがひとつになっていると感じます。

反対に弱いチームは、ダラダラと集まって円陣も乱れています。その円陣の後ろのほうでは、コソコソ話をしていて、まとまりがなかったりします。

強いチームには、“対話”があります。対話は、ただの“会話”とは違います。「違うものをすり合わせて同じものにする」といった意味です。

“対話”のあるチームは強い。そしてその中で夢を語り合うことができれば、さらに大きな成果を出すチームになるのではないでしょうか?

チームの共通言語をチーム全員がしっかりと理解したうえで共有していると、やるべきことが明確化されやすいと言えます。

日本代表チームの“ONE TEAM”(ワンチーム)というスローガンも、まさにその好例で、こうしたビジョンを示すことで自ずと目指すベクトルが定まり、チームの一体感をより高めてくれるのだと思います。

・・・ということで今回は某地方銀行従業員組合さま主催で、組合役員向けの講演会でしたが、聴講者の大多数が講演内容にポジティブな印象を持たれていた感じでした。

ラグビーに学ONE TEAM.ONE HERAT.の創り方! 〜日本ラグビーが進化・成長した物語!〜』(今泉 清さん

聴講者の大多数が講演内容にポジティブな印象を持っているようで執行部としても満足しています。質疑応答の場面でも丁寧なご回答が貰えたと好評でした。参加者には営業担当を担っている行員が多かったため、講師の方の話が染みたようです。

・伝える側が伝わったと思っていても、理解していなかったり、間違って伝わっていると、時間も労力も無駄にしてしまうので、お互いしっかりと、対話・傾聴を行うことが大切ということで、理解しやすい内容で良かったです。

・営業をされていた方なので説得力があり、トップレベルの人は考え方が確立されていると感じた。


・我々のような若い世代だけではなく、役席以上にも聞いて欲しい講演だった。


・傾聴を重視することや、マインドセットの重要性を学んだ。


・仕事にも役立つことが多く、時間を忘れるくらい聞き浸ってしまった。 もう少し講演を聞きたかった。

・メンタル面でかなり参考になるお話が多かった。 リーダーシップやチームとしての考え方などを考え直すきっかけとなった モチベーションが上がった。心理的安全性についてより理解を深めていきたい。


・話の構成、話の長さ、内容ともに、とても興味深い内容のもので大満足でした。著書も読んでみたいなと思いました。『出来るイメージを持つ』という話は大変興味深いものでした。