【講師著書から読み解くビジネスの真髄】88

仕事を任せるとは?

岡本文宏さんは講演もさることながら、著書も多く出されており、今回11冊目となる新著を出されることになりました。

組織のリーダー、経営者など誰かと関わりながら仕事をしている人は業務を進めていく中で、周りに「任せ」なければならない機会が多くあります。

しかし部下に任せることに不安を抱き任せられない上司・経営者は意外と多く、結局自分で何でもやってしまいがちという人は多いのではないでしょうか?

ただ全てのことを自分で抱え込んでしまうとストレス過多になり、良いパフォーマンスを出せなくなり、得たい成果を上げられなくなるという悪循環にもなります。

仕事を任せる最大の目的な部下を「自ら考え行動できる人材」に育てることです。任せた仕事をしていく過程で、部下が失敗するかも知れませんが、致命的なミスでない限り、リーダーはある程度寛容でいることが求められるのです。

“何でも自分でやってしまう病”を克服!

「人に頼むよりも自分でやった方が早い」・・・そう感じることはありませんか?自分はその仕事のやり方を熟知していて、他の人よりも効率的にできる・・・そういう自負が強い人ほど、この考え方に陥りやすいものです。

仕事量を抱えがちなリーダーは、もしかしたら「自分でやった方が早い」と考えてしまう病気にかかっているのかもしれません。この考え方には弊害があるのだということを、しっかりと認識しておく必要があります。

リーダーだけが一人で忙しい状況になっているのは、「従業員が何もしてくれないから」ではなく、仕事を任せられないリーダー(経営者、責任者)に原因がある場合が多いです。

まず自分の行動を振返り、“何でも自分でやってしまう病”になっていないか確認することが、任せる技術をマスターする第一歩です。

人材定着率UPにつながる

多くの人は、仕事を通じて成長したいと願っています。これは誰もが持っている成長欲求で、そのニーズが満たされる職場であれば、ここでずっと働き続けたいと思います。

仕事をしっかり任せることは、人材の定着にもつながるのです。組織運営で一番の理想は、チームメンバー全員が右腕となること。

言い換えれば、右腕チームです。

右腕チームに仕事を任せることで、特定のメンバーへの負担の掛かりすぎを防げ、離職防止にもつながります。

本来やるべきリーダーの仕事に手が回る

人手不足の状況が続く中、管理職であっても積極的に現場に出て、自分でも数字を作らなければならないプレイングマネージャーである場合が多い。だからこそ、自分の仕事の一部をいかに「任せる」かが業績を左右します。

「任せる」ことは我流ではなく、正しいやり方と考え方を身に着け、実践へと進んでいくのが最短コースです。部下に任せようとしているが上手くいかないリーダー、これから仕事を任せる立場になる人などを対象に「任せる技術」を1冊にまとめた内容になります。

すべてを自分でこなしていては、肝心なマネジメント業務がおろそかになり、職場の成長・発展を妨げてしまう。  本書では、社員のモチベーションを上げながら業務を滑らかに進行させる、リーダーなら必ず身につけたいコミュニケーション術を紹介。 任せることが出来ればチームは飛躍的に成長します、リーダー自身の働き方も変わります。

・・・チーム力向上と組織の成長を目指す経営者/リーダの方々には是非読んでいただきたい一冊となっております。

「忙しいのに成果が出ない」から解放されるための 〜仕事が 10 倍速くなる 時間管理術〜』(岡本文宏さん

・ルーティーンワークに追われている現状を打開したいと思い、参加しました。これまでのアウトソーシングとは別に、社内でも同様に自分の仕事を振っていく方法が理解できた。忙しさに追われて、売上拡大のチャンスをみすみす潰している経営者には必須の内容だと思いました。

・時間が足りずに仕事がたまり、やるべき重要なことがやり切れていないと感じていたが、講演で紹介されていた自分の仕事のタスク分析、棚卸を通じてそれらの悩みが解消すると思えた。

 今回のセミナーに参加して、ビジョンにつながる仕事をする時間がほとんど取れていないことに気付けたことが一番の収穫です。

・自分の仕事を棚卸したところ、「作業」することが大きなウェイトを占めており、自分の大切な時間を自ら奪っていたことに気付けた。今後は、「作業」する時間を少なくできるよう、スタッフに任せる部分を増やしていこうと思った。

・実務経験に基づいたお話は、現在、接客業務に携わっている者として共感する点や身近に感じる点が多くありました。 

・改めて自分がこれからやっていくこと、目指したいことが見つかった気がします!『プラス 1 の接客』を心にとめていきたいです。

・特に役立ったこと、心に残った言葉は~「感謝と感動は売上に比例する」です。

・楽しく、あっという間の 3 時間。非常に明るい語り口で、ずっと引き込まれていました。ご自身の体験、手法を惜しみなくシェアして頂いたので、とても、参考になる内容でした。