
-「仕事に追われるリーダー」と「仕事が速いリーダー」、その決定的な違い-
近年、働き方改革やリモートワークの普及や多様な働き方が浸透する中で、リーダーの役割と責任は大きく変化してきました。
チームや部署のリーダーになると、会議が多くなるうえに、その準備にも追われ、忙しさに悩む人も多いのではないでしょうか?リーダーになると、自分の仕事以外にも、チームや組織の仕事に携わる機会が圧倒的に増えます。

リーダーになったものの、「仲々評価されない」という悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?多くの案件を抱え込み、まじめに仕事に取り組んでも評価が得られないのであれば、ストレスを感じてしまったとしても無理はありません。
吉田幸弘さん曰く、「仕事を減らす」という思考を強く持って仕事をすることが求められる時代だというのです。「リーダーが背負わなくてもいい仕事」「リーダーだからこそしなくてもいい仕事」を減らすことこそが重要だと強調されています。
-リーダーの生産性を高める! 本当の時間マネジメント術-
ある調査によれば、リーダーが自身の仕事に費やせる時間はたった1〜2割程度で、残りの時間はすべて部下やチームの管理業務に費やされているといいます。
にもかかわらず、社会の変化に伴いリーダーの仕事量は増加の一途をたどり、限られた時間の中で自身の成績を維持しながら、多様化する部下を取りまとめてチームの成績を上げていかなければならないという難題に直面しています。

同著は、そんなリーダーだからこその時間の使い方やマインドの持ち方を紹介しています。
「仕事に追われるリーダー」は集中力が続く限り仕事を続けるのに対し、「仕事が速いリーダー」は90分続けたら強制的に休憩を入れるという対比が示されており、個人的にも興味深いデータでした。

これは脳科学的にも裏付けられた方法のようで、集中力は15分の繰り返しであることを踏まえ、90分経ったら強制的に休憩を取ることで、脳に適切な休息を与え、長時間にわたって高いパフォーマンスを維持できるということだそうです。
-時間管理術はリーダーにとって必須スキル-
仕事が速いリーダーと仕事に追われるリーダーの違いは、時間の使い方にあるとのことで、以下のような例を挙げられております。皆さんも心当たりがあるのではないでしょうか?
・手帳に空白を作り、サボり時間を確保する
・納期を調整し、余裕を持って業務をこなす
・「いつからやるか」を決めて先延ばしを防ぐ
これらの時間管理術を実践することで、効率的に働くリーダーになり、仕事に追われることなく成果を出せるようになります。

リーダーとして成長するために、ぜひ試してみる価値はあると思います。
そもそもプレイヤーとリーダーとでは、仕事がまったく異なるものなので時間術も違って当然なのです。同著を参考にしながら、リーダーに最適な時間術を身につけ、“仕事に追われ続ける状況”を改善したいところです。
仕事に追われるリーダーより、仕事が速いリーダーの方が良いですもんね。

同著は単なる時間管理のハウツー本にとどまらず、リーダーシップの本質や組織マネジメントの肝にも触れる内容となっています。
時間管理という切り口から、リーダーが直面する様々な課題に対するソリューションを提示している点で、非常に価値のある一冊と言えると思います。

『部下もチームも成長に導く! 〜一流のリーダーがやっている仕事の任せ方〜』(吉田幸弘さん)


・リーダーに向けての内容でしたが、上司と部下だけでなく、家族や友人間などのコミュニケーションにも役立つ内容だと思いました。
・同じことを伝えるにしても、ポイントでもある「心理的安全性」が保たれると、信頼関係がうまれ、頑張らなくても自律的なチームになるというのも納得しました。
・風の時代と言われている今、スグ素晴らしいリーダーになりたい人は必聴の講演かも知れません。個人的にはすごく役立つ内容でした。

・各スキルを身につけ、日々実践していくことで、理想のリーダーになれ、部下との理想のチームワークの中で幸福感を味わえるに違いないと確信できる講演でした。
・部下とのスムーズなコミュニケーション法には、常に悩みがあります。上司側の悩みだけでなく、部下側の悩みにも寄り添ってくれる「伝え方」を様々なシーンごとに解説してくれたのがとても参考になりました。
・キーワードとなるのは「心理的安全性」。 大切なのは、相手に自分の言葉を安心して受け止めてもらう事だという部分が心に残っています。