【講師著書から読み解くビジネスの真髄】64

ハギトモさん

中学時代から水泳界のトップスイマーとして目覚ましい活躍を遂げた“ハギトモ”の愛称で多くのファンに親しまれてきた萩原智子さん。

水泳選手として、厳しさの中に見られる「優しさ」「笑顔」の大切さ。講演では、一人の女性として大きな試練をどう乗り越えたのかを中心の内容が好評です。

数々の記録樹立を支えたのは、本人のたゆまぬ努力、家族の応援、周囲の人たちから投げかけられる数々の“言葉”でした。

萩原智子さんはそれを「ことばのちから」と呼び、今回自らの手でひとつの文章作品として表現されました。その原案をもとに、幼少期の子どもたちにも分かりやすい「絵本」にされたのが、『ペンギンゆうゆ よるのすいえいたいかい』です。

ちなみに萩原智子さんは、長年「絵本作家になる」という夢をお持ちだったそうです。

息子の一言から生まれた“絵本”-

絵本『ペンギンゆうゆ よるのすいえいたいかい』を出版するきっかけはある日、息子から投げかけられた「ママの夢ってなに?」という一言だっったとか。

萩原智子さんは、幼い頃から絵本が大好きで、「いつか絵本が出せたらいいな」という秘めたる想いがありました。現役引退してから子育てを始めた萩原さんは、息子に絵本の読み聞かせをしているうちに、子どもにも大人にもアプローチできる素晴らしいツールだと改めて感じたそうです。

しかしより一層、萩原智子さんの中で、絵本の存在が大きくなっていく一方て、絵本のコンテストに応募する勇気がも出なくて、半ば諦めかけていた時に、「ママの夢ってなに?」という息子の言葉が背中を押す形になったそうです。

残念ながらコンテストで入賞することはできなかったそうですが、出版社の方から「企画出版させてほしい」というお話があり、今年7月に出版する・・・という運びになったということです。

絵本のあらすじ

ここは夜の水族館。今日はペンギンたちの水泳大会の日。ゆうゆは1位になったテンテンを見て、思いました。「かっこいい! ぼくもテンテンみたいになりたいな! 」。そこで、毎日水泳の練習をはじめました。

──2000年シドニー五輪競泳日本代表/スポーツアドバイザーの「ハギトモ」こと萩原智子が、自身の体験をもとに思いを込めて書く、実際に行っていた水泳のコツもふんだんに注入した、かわいいペンギンが主人公の絵本。

・・・もし壁にぶち当たった時は“見えないハシゴ”を探すことが大事で、乗り越えられない壁に見えるかも知れませんが、そのハシゴに気づけるか気づけないかで、先が大きく変わってきます。

“見えないハシゴ”を掴むためには、今まで以上に視野を広げたり、応援してくれる人の言葉や、恩師がかけてくれた言葉、本や新聞で読んだ言葉などに、ピンチをチャンスに変えてくれるヒントがあることもあります。  

その時には気づけなくても、少し時間が経ってから気づくこともあるので、それに気づけた時に、また壁を乗り越えていけばいい・・・少し勇気づけられる絵本となっております。

目標達成の極意 〜克己心〜』(萩原智子さん

・私も非常に興味深く、楽しく聞かせていただきました。周りの家族や同僚、同じ日本代表を争ったよきライバル達からの「ハシゴ」をしっかり受け止め、困難な状況でも笑顔でやりきったハギトモ先生のお話は大変参考になりました。

・今日の講演をきっかけに、個人のみならずチームとして薬を患者さんへ1日でも早く届けられるように、日々の業務に活かしていきたいと思います。

・チームワークの大切さ、個人の目標設定の方法など、わかりやすくお話いただき、とても良かったです。