【講師著書から読み解くビジネスの真髄】㉞

人の気持ちが分からない上司

部下が辞める、人手が足りない、残業がなくならない、仕事が終わらない・・・。そういった職場の悪循環に陥ってしまったとしたら、上司たちが見つめ直すべきことは何なのでしょうか?

「部下の気持ちが全く分からない!」「部下の気持ちが分かるようになる方法を知りたい!」・・・このように、部下の気持ちがわからないことで悩んでいる上司やリーダーは多いのではないでしょうか?

仕事の能力だけで出世し、人の気持ちを把握する能力が低い上司は、部下の気持ちが分からないことで、悩むかも知れません。

懸念される早期離職

ジェネレーションギャップと言われるように、一般的は歳が離れるほど、若手社員の気持ちが分からなくなります。

若手社員の早期離職率は平均で30%を超えているといわれており、多くの企業で課題となっています。売り手市場が続く中で、各企業各社は人手不足問題を抱えています。


「出世」、「給料アップ」を重要視した上司世代に対し、今どきの若手社員が重要視するのは「働く時間と場所を自由に選べる」、「周囲に気兼ねなく定時に帰り、休みも取れる環境」・・・など、時代が大きく変わった今、

“部下の気持ちがわからない“リーダー、管理職のいる職場は淘汰されていく可能性があると言えます。

この会社のために働きたい!

従業員満足が高い会社というのは、エンゲージメントが高いことが理由の一つとして挙げられます。ちなみにエンゲージメントとは、「従業員が組織に対して強い愛着を持ち、自発的な貢献意欲に満ちている」ことです。

そういう職場にするためにも、上司が部下を正しく理解し、やる気を引き出すことで、やりがいを持って働き、組織の業績が向上することが期待できるのではないでしょうか?

従業員エンゲージメントが高い会社

「働きやすい労働環境を整備」 「組織内コミュニケーションの活性化」 「心理的安全性の確保」 「柔軟な働き方ができる制度」・・・などなどエンゲージメントが高い組織は、共通して実践しています。

従業員満足とも若干異なり、お互いを尊重し、愛着を持っているが故の自発的な行動が基になる「確固たる信頼関係」が、エンゲージメントと言えます。

従業員が気持ちよく働きたくなる環境

部下との関係性に悩むリーダーや管理職の皆さんがたが、「部下・従業員が気持ちよく働きたくなる職場環境」を作るためにどうすればいいか?

この時代に部下の心情を理解する必要性や、コミュニケーションを取る上でのスタンス、

そして売り手市場における部下の価値観の変遷やモチベーションを上げるコミュニケーション術、問題部下との接し方や対処法、ネット全盛時代の炎上対策まで、企業コンサルタントとして、長年現場に関わってきた新田龍さんが語るこれからの時代における「リーダーの新常識」が集約されています!

事例で学ぶ、人手不足時代の部下指導法 〜組織内コミュニケーションの具体的方法論〜』(新田 龍さん

・とてもわかりやすく大変参考になった。  働き方改革には、相当な覚悟が必要であり組合、会社はもちろんのこと、   一人ひとりの意識改革が必要であることを再認識した。   

・今回は支部長(職場長)対象であったが、会社とも共有し役員・部長など管理職にたいしてもおこなうべきだと思う。 

・一方的に話しているだけの講義ではなく、受講者へ頻繁に質問をし、常に笑顔で相手の顔を見て話したり、 相手の話に積極的にうなずいたりと、とても好印象でした。 

・身近な話が多く面白かった。こういう時はこうしませんか?という提案が非常に参考になった。いつまでやるという言い方ではなくて、次は何時間でやろうという視点が新しい発見だった。 

・各自参加する人の視点があるので、具体的に取り組むというよりも考えるスタートに立てたところが良かったと思います。 製造業の追加してもらった部分については、具体的な社名が入っていて実感できたと思います。 

・昨今の情勢から、大変興味深く聴かれ、内容についても概ね好評でした。「マネージメントの参考になった。」「わかっていることだけどあらためて気づかされた。」「即実践できる内容で良かった。」などなど大変好評であった。