【講師著書から読み解くビジネスの真髄】90

キャリアデザインについて

キャリアデザインとは、自分の人生を主体的に設計し、実現することです。VUCA(不安定・不確実・複雑・曖昧)時代と呼ばれる今の時代は、社会環境の変化がめまぐるしく、将来の予測が困難です。先行きが不透明な時代だからこそ、働く個人は流れに身を任せるのではなく、自分のキャリアについて主体的に考え、継続的に取り組んでいく必要があります。 

終身雇用が前提で会社が自分のキャリアを考えてくれる、そんな時代は終わりました。職業人生が長期化し、副業やフリーランスなど働き方も多様化する中で、在籍する企業に依存せずに自分の人生を設計する、「キャリアデザイン」という概念が注目されています。

自分のやりたいことは?

「やりたいことはなんですか?」と聞かれて明確に答えられるビジネスパーソンは、意外と少ないのではないでしょうか?

日々の仕事やプライベートが忙しい、得意分野がない、VUCAの時代で未来の明確な目標が立てづらい・・・etc.様々な事情がアプローチを難しくしています。 

例え明確な目標があるとしても、結婚・出産・子育て・介護などのライフイベントによって断念や軌道修正を余儀なくされることはままあります。このように、未来ありきのキャリアデザインは万能ではなく、うまく機能しないことがあるのです。

ご自身の経験より

著者である森数美保さんご自身も「やりたいことが見つからない」悩みを抱えていた“Willなし人間”であり、ライフステージの変化にも苦しんだ経験を持つ森数美保さんが、転職エージェントや人事組織コンサルタントとして、同じ悩みを持つ多くの求職者や企業と向き合い、試行錯誤してきた新しい視点のキャリアデザインを提唱されています。

決して「転職しなさい」と言い切っている訳ではなく、「やりたいこと」や「強み」が明確ではないビジネスパーソンや、結婚・出産・子育て・介護などのライフイベントによってキャリアに悩む人に向けたアドバイスが盛り込まれた実践的な内容となっています。

キャリア戦略に悩むビジネスパーソンや、これから就職する学生の方、キャリアに悩むすべての人が活かせる本です。

何者にもなれない

「何者にもなれない」と感じることがある人は、自分自身に対して自信を持てずに悩んでしまうことがあります。この状態に陥ると、自己肯定感が低下し、人生に対する意味を見失ってしまうこともあります。

自分が何者でもないと感じたとき、心の中に広がるのは不安や孤独かもしれません。

多くの人が抱えるその感情の正体には、劣等感や過去の経験、そして社会からの期待が影響しています。

・・・やりたいことがわからない、強みが言えない、キャリアに自信がない。

そんな“何者でもない”モヤモヤしたキャリアの「迷い」を抱えるビジネスパーソンに向けて、“やりたいことがなくても、選べる未来はつくれる”とエールを送りつつ、実践的なキャリア戦略の方法を伝える1冊です。

選べる自分になるキャリア戦略 〜強みを言語化する実践ワークショップ〜』(森数美保さん

・とてもタメになる内容で、是非また別の機会にも聞きたいと思いました。

・キャリアの「Will」がない人に向けた内容で、やりたいことを前提とせず、現在に焦点を当てて選べる自分になる方法という考え方が斬新だと思いました。

・森数さんのご経験を基に、納得感のあるキャリアを築く指針といった感じで腑に落ちる内容でとても良かったです。

・AIの普及や労働人口減少の時代に、自らの生き方をデザインする力が求められるので、改めてキャリアを見直す良い機会となりました。

・働くことやキャリアに向き合う心の構えを考える内容で、今の自分にピッタリの内容でした。