
-ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック-
熱戦が繰り広げられている「ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック」。
現段階では金5個、銀6個、銅11個の計22個で過去最高のメダル数で、フィギアスケートペア りくりゅうペアの大逆転での金メダル獲得は、日本中が湧きました。

ちなみに髙木菜那さんは22年北京大会に出て女子団体パシュートで銀メダル、個人1,500mで8位入賞。髙木菜那さん初の著書で、彼女の半生と「支えとなった言葉・学び」を軸に構成されています。「七転び八起き」は、日本の代表的なことわざで、何度失敗してもあきらめずに立ち上がる強さを表します。
スピードスケートで五輪3大会に出場し、平昌五輪で日本女子初の「同一大会2冠」を達成した髙木菜那さんが、初めて自分の内面と半生を語った一冊で、人生の転機となった「言葉」や「学び」が添えられ、読者の背中を押す構成になっています。
-髙木家の教え-
髙木菜那さんの価値観の土台となった「髙木家の育て方」が描かれています。ご両親は“頑張れ!”と強制するタイプではなく、子どもが自分で決めたことを最後までやり抜く姿勢を大切にし、そっと見守るスタイルを貫かれたそうです。(ある意味、理想的です)

特に「やるなら中途半端にせずしっかりやる」「何を優先するかは自分で決める」という教えは、後のアスリート人生に深く影響します。また家族の温かさと適度な距離感が、菜那さんが挫折しても立ち上がれる強さを育んだことが語られております。
-歓びと葛藤のあいだで-
髙木菜那さんがアスリートとして成長する過程で抱えた「歓び」と「葛藤」が率直に語られています。特に大きなテーマとなるのが、妹・美帆さんの存在。「兄弟/姉妹あるある」的な要素です。
才能に恵まれ、若くして頭角を現した妹・美帆さんと常に比較されることで、自信を失い、劣等感に苦しむ時期が続いたそうです。周囲の期待に応えたい気持ちと、自分らしさを見失いそうになる不安が交錯する中、「菜那は菜那だよ」というご家族の言葉が支えとなり、他人と比べるのではなく、自分のペースで進む大切さに気づいていかれたそうです。

また結果が出ない時期に「悲劇のヒロインになるな」と諭された経験は、弱さに浸らず前を向く姿勢を育てた。こうした葛藤を乗り越えたことで、後の飛躍につながる芯の強さが形成されていきます。・・・これは単なる「姉妹の話」ではなく、組織で働く誰もが直面しうる“比較の罠”と“自分の価値の再定義”というテーマに置き換えられるのではないでしょうか?
-夢から現実のオリンピックへ-
髙木菜那さんがソチ五輪へ初出場するまでの道のりが描かれています。幼い頃から抱いていた「オリンピックに出たい」という夢が、現実の目標へと変わっていく過程が中心テーマになっています。
ジュニア時代は結果が安定せず、代表争いでも思うように力を発揮できない時期が続いたが、コーチや先輩の助言を素直に受け入れ、「まずは言われたことを徹底的にやる」という姿勢に転じたことで、少しずつ成長の手応えをつかんだそうです。

また「努力に無駄はない」という言葉が支えとなり、地道な積み重ねが自信へと変わっていきます。代表選考のプレッシャーの中で自分と向き合い、夢が“憧れ”から“現実の挑戦”へと変わる瞬間が丁寧に綴られ、初めての五輪が髙木菜那さんの人生に与えた意味が浮かび上がる内容となっています。

・・・スピードスケート選手としての半生を通じて、挫折と再起を繰り返しながら成長してきた姿を描いた自伝的エッセイです。スケートとの出会い、妹・美帆さんとの比較、五輪での栄光と挫折、引退後の喪失感、そして再び歩き出すまでの心の軌跡が描かれています。
随所に髙木菜那さんを支えた言葉や学びが添えられ、「完璧でなくていい」「何度転んでも立ち上がればいい」というメッセージが貫かれおり、挑戦するすべての人に寄り添う一冊だと感じました。


『なな転び八起 〜わたしが今伝えたいこと〜』(髙木菜那さん)


・髙木さんが妹との比較に悩んだ経験は、職場での“優秀な同僚との比較”と重なり、深い共感を覚えました。自分の価値を他者基準で測るのではなく、役割や強みに目を向ける重要性を再認識しました。
・北京五輪での転倒を“終わり”ではなく“学び”として語る姿に心を動かされました。失敗を許容し、挑戦を後押しする文化づくりの必要性を強く感じました。
・華やかな結果の裏にある地道な努力の話は、日常業務の継続の価値を再確認させてくれました。即効性よりも、継続性の重要性を学びました。
・参加者は、菜那さんが成功だけでなく、挫折・葛藤・弱さも率直に語る姿に強く共感しています。 「完璧じゃなくていい」「転んでも立ち上がればいい」というメッセージが、日常の励ましになったという声が多く、好評でした。

・比較に苦しんだ経験を隠さず語ることで、「自分も同じ悩みを抱えていた」「他人と比べず、自分のペースでいいと気づけた」といった感想が多く寄せられています。
・テレビでは見えなかった心の揺れや、そこから立ち上がるまでのプロセスに触れ、 「失敗の価値を初めて理解した」「挑戦する勇気をもらった」という感想です。
・明るく飾らない語り口が特徴で、アスリートというより、ひとりの人として寄り添ってくれた感じがして、参加して良かったです。


