
-「伝わる」だけでなく「動かす」ためのプレゼンテーション-
ビジネスの現場でのプレゼンテーションは、単なる説明ではなく相手の意思決定を動かすための重要なコミュニケーション手段です。限られた時間で相手の課題を捉え、メリットを明確に示すことで、提案の採用・予算獲得・社内調整などの成果につながります。
また情報過多の時代だからこそ、論点を整理し、相手にとっての価値を端的に伝える力が競争力となり、組織を前に進める推進力になります。

今回紹介させていただく同著は、プレゼンを「伝える」から相手を動かすレベルへ引き上げるための“提案型プレゼンテーション”の実践書です。 著者である新名史典さんは年間300日登壇するプレゼン専門コンサルタントで、信条は「ビジネスは伝わってナンボ!」で活動されており、机上の理論ではなく、実際に企業で成果が出た方法だけを体系化されているのが特徴です。
-聞き手が受け取りやすい話の流れ-
新名史典さんは、聞き手が“理解しやすく、判断しやすい”話の流れをつくることがプレゼン成功の土台だと説きます。人は複雑な情報処理が苦手なため、話の構造はシンプルであるほど効果的。特に「結論→理由→具体例→再結論」という流れは、脳の負荷を最小化し、聞き手が内容を整理しながら受け取れる最適な順序とされます。

またスライドの順番と話す順番を一致させることで、視覚と聴覚の情報が噛み合い、理解度が大きく向上します。更に1スライド1メッセージを徹底し、余計な情報を排除することで、聞き手が迷わず本質に集中できる“伝わる構造”をつくる重要性が強調されています。
-共感をつかむために相手を徹底的に調べる!-
プレゼン成功の核心である「相手理解」を徹底する重要性が語られます。人は“自分ごと”にならない提案には動かないため、まず相手の課題・不満・本音・意思決定基準を深く把握することが必須とされます。

そのために事前ヒアリング、社内情報の読み解き、相手の立場や評価指標の分析など、多角的なリサーチを行うことを推奨。さらに、相手が何を恐れ、何を得たいのかを言語化し、提案内容を「相手にとってのメリット」で語れる状態にすることで、共感と納得が生まれ、プレゼンの成功率が大きく高まると強調しています。
-相手にどんな良いことがあるのか?で表現する-
プレゼンを「自分が伝えたいこと」ではなく、相手にとってどんな良いことがあるのか(ベネフィット)で語る重要性が強調されます。人は“自分に関係がある”と感じた瞬間に初めて耳を傾け、行動を検討します。
そのため機能や特徴を並べるのではなく、「相手の課題がどう解決されるか」「どんな未来が得られるか」を中心に表現することが鍵となります。

また相手の立場や役割によってメリットは変わるため、同じ提案でも経営層・現場・顧客などに合わせて言い換える必要があります。ベネフィットを軸に語ることで、提案が“自分ごと化”され、納得と行動につながるプレゼンへと変わります。
-相手を動かす提案-
新名史典さんの『成功率が圧倒的に高まる プレゼンの強化書』は、プレゼンを「説明」から「相手を動かす提案」へ進化させるための実践書です。
最も重要なのは“相手理解”であり、相手の課題・本音・意思決定基準を徹底的に把握したうえで、メリット(ベネフィット)を中心に構成することが成功率を高めると説きます。話の流れは「結論→理由→具体例→再結論」のシンプルで負荷の少ない構造を推奨。

更に練習方法、反対意見への対処、社内調整や巻き込み方など、現場で使える技術を体系化。AI時代には資料作成よりも「思考力」と「提案設計力」が価値になると強調し、実例を交えながら“成果につながるプレゼン”の作り方を具体的に示しています。

話し方ではなく相手の意思決定を動かすための思考法に徹底的にフォーカスしている点が特徴で、相手理解、メリットの言語化、ストーリー構築、反対意見への対応、社内の巻き込みまで、現場で即使える技術が体系化されています。資料作成より“考える力”が価値になる時代に、プレゼンの質を一段引き上げたいビジネスマンにお勧めしたい一冊です。


『人と組織を動かすプレゼンテーションの極意 〜相手の意思決定を動かす“提案力”の磨き方〜』(新名史典さん)


・これまで資料を丁寧に作ることがプレゼンだと思っていましたが、“説明”と“提案”の違いが腹落ちし、相手の意思決定を動かす“提案”こそが本質だと気づかされました。明日からの商談の組み立て方が変わります。
・相手の立場・評価軸・本音を把握することが、こんなに成果に直結するとは思いませんでした。ヒアリングの深め方が具体的で、すぐ実践できます。相手理解の重要性を痛感した講演でした。
・機能説明ばかりしていた自分に気づきました。“相手にどんな良いことがあるか”で表現するだけで、提案の説得力が劇的に変わると実感しました。ベネフィットで語ると伝わり方が変わるんですね。
・上司や関係部署を巻き込む方法が非常に実践的でした。社内プレゼンが通らない理由が明確になり、改善のヒントを多く得られ、社内調整のコツが特に役立つと感じました。

・抽象論ではなく、実際の企業事例や失敗例が豊富で理解しやすかったです。具体例が多く、現場で使える内容でもありました。プレゼンが苦手な人にも刺さる内容だと思います。
・プレゼンを“意思決定のプロセス設計”として捉える視点が新鮮でした。部門間調整や経営会議での提案が通らない理由が明確になり、改善のヒントを多く得られました。
・説明ではなく“相手の価値で語る”という考え方は、組織全体のコミュニケーション品質を底上げできると感じ、若手育成にも活かせる内容だと思います。
・“相手が何を求めているか”を考えるだけで、伝え方がこんなに変わるのかと驚きました。上司への説明が楽になると感じました。参加して良かったです。


