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かつて暴走族だった宇梶さんが俳優になるきっかけ（講演内容より）
「父も母も忙しく、親の帰ってこない家庭で育ちました。好きな野球だけが僕にとっては小さな光でした。
しかし、甲子園を目指して入学した高校には理不尽なしごきがあって同級生が次々に辞めていく。
抗議の気持ちもあったのですが暴力事件を起こしてしまい、学校も中退しました。
ふらふらしていたら不良になるしかなく、その中で一番になったら社会や大人に復讐できるような気がしていましたが、気持ちは晴れませんでした。
しかし、悪行の果て、収監された少年院で農作業などをしていると力も抜けてきてもう一度生き直せるんじゃないかと思うようになりました。

そのころ親が差し入れてくれたチャップリンの自伝を読み、俳優になろうと決心しました。
貧しい暮らしの中でも希望を失わずに努力して成長するチャップリンの姿を自分に重ねていました。
読み終えた時のことは今も覚えています。
被害妄想ばかり強くてつっぱっていた自分のことが恥ずかしくなり、耳がじんじん痛かった。
顔が真っ赤になっていたのだと思います。わたしはこの時、初めて本当に反省したのです。」

【主な出演映画】
2021　『狐狼の血LEVEL2』白石和彌監督
2019　『キングダム』佐藤信介監督
2018　『野球部員、演劇の舞台に立つ』中山節夫監督
2015　『ライアの祈り』 黒川浩行監督　　ほか多数

【主な出演ドラマ】
2021『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』ＴＢＳ
2020『開局60周年記念 2夜連続ドラマスペシャル・逃亡者』ＡＮＢ
2019『ＢＧ～身辺警護人～』ＥＸ/『節約ロック』ＮＴＶ/『なつぞら』ＮＨＫ朝ドラ
　　『孤独のグルメ 2019大晦日スペシャル』ＴＸ
2018『義母と娘のブルース』ＴＢＳ/　『サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻』ＢＳテレ東　ほか多数