
-「 うまく言葉にできない」と感じることはありますか?-
「なんか言いたい事と違う気がするけど・・」 「自分の言いたいことがうまく言葉にできない」etc.・・・話す時や、書く時にそのように思ったことはないでしょうか? もし心当たりがあるとすれば、それは「言葉にする習慣」が足りていないのかもしれません。

そう仰る、著者・さわらぎ寛子さんは、コピーライターとして、企業広告に使う言葉を作ったり、ビジネスマン向けにゼロから仕事を作る講座をされております。年間で3万件以上のコピーを書いてこられたそうです。最近では、大学の授業や新入社員研修で、若い人たちと「自分のキャッチコピー」を作るワークショップもしています。
自分が言いたいことを他人にキチンと伝えることって簡単そうで意外と難しいものです。言語化はビジネスにおいても、成果を左右する重要なスキルの一つだと思います。
-相手目線に立った文章を書くために-
ビジネスでは“相手目線”が重要だと言われます。ビジネスに限りませんが、コミュニケーションにおいて大事なことは「互いに意図が正しく伝わる」ことです。伝えることも、理解することも大事であり、コミュニケーションをしあう双方の力が鍵になります。
相手目線に立って書こうと言われても、「お客様の気持ちがつかめない」と言われる方もいらっしゃるかも知れません。

前提として、「人の気持ちなんて分からない」と考えています。自分の気持ちでも良く分からないし言葉にできないことがあるのに、他人の事なら尚更ではないでしょうか?人の気持ちがわかる、と思う方が怖いです。
だからこそ・・・「分かろうとする/考える」姿勢が大事だと思うのです。相手が何を求めているのかを考える。それができる人は、「伝わる文章」を書ける人です。
-「理想」と「現実」のギャップに悩みが生まれる-
相手の立場に立って、相手から見える世界を想像してみると、相手の「理想」と「現実」が見えてきます。そのギャップを埋めることが、読み手の「?」を解消することであり、読み手の中に「!」を生み出すことになるのです。

ギャップを埋めればいい、と言うのは簡単なのですが、実際は「わかっているけど、できない」から苦しいわけです。
表面的なことや概念、綺麗事ではなく、人の気持ちに沿った文章を書くには、相手の中にある言い訳を考えて、それに沿って書いていく必要があるのです。
-「伝わる文章」の書き方-
現役コピーライターとして25年以上言葉と向き合ってきたさわらぎ寛子さんが、「伝わる文章」の書き方を指南しています。特に「書きたいのに書けない」と感じる人に向けた内容になっています。
単に読みやすいだけの文章では相手の心には残らず、大切なのは、「自分にしか書けないこと」を持ちつつ、「相手に届く形」で表現する視点の両立だと説いています。

『自己満足ではなく、相手の心に届く文章を』『自分を飾るのではなく、誰かの背中を押す文章を』・・・といった思考転換を促す視点が中心となっており、 自分が言いたいことを、相手が知りたいこと・伝わる形に変換する。「自分が面白いと思うこと」と「相手が興味を持つこと」の交差点を探す、という書き方が提案されており、興味深い内容となっております。

書く前の構えとして、『書くこと=考えること』『書けないのは書きすぎているから』『誰に・なぜ書くかを明確にする』『伝えたい“芯”を見つける』・・・といったヒントも含まれています。
・・・書くことは自分の人生を、自分の言葉で作ること。是非、今日から自分の言葉で発信してみませんか??

『発信力を上げる! 〜言葉力体験セミナー〜』(さわらぎ寛子さん)


・今までは発信ができないのは、時間がないから、ネタがないから、文章力がないから、だと思っていました。でもそれらは目先の課題であって、もっと根本的な原因があることに気づくことができました。
・発信をするにあたって、どのSNSをどんな目的で活用すればいいのか、発信の目的はなにか、本当のターゲットとなる人の絞り方などなど、発信に必要な土台がブレていたので発信への迷いや抵抗があり、発信できない状況になっていたんだと気づけました。
・さわらぎ先生のセミナーは、ただ方法論を伝えるのではなく、参加した人が自分ごと化できるようにアドバイスをしてくださったり、他の参加者へのフィードバックが自分へのヒントになりました。

・これからの発信に根本的な意味、意図を意識しつつ投稿できそうです。
・講演を聞いたら今すぐに書きたい!という気持ちになって 最近のとある出来事について書いてみたが、いつもよりスラスラと書けてる感覚が心地良かったです。
・普段は書きたいことがあって書いてはみるものの 、「もっと伝えたい、書きたいけどこれ以上どう書いていいのかわからない」という書くことに不完全燃焼的な感覚を持つことが多かったけど、講演を聞いて腑に落ちることが多く、参加して良かったです。