
-一億総下流?-
『一億総中流』という、日本国民の大多数が自分を中流階級だと考える「意識」を指す1970年代の日本の人口約1億人にかけた言葉がありましたが、『一億総下流』とはすごいタイトルです・・・。
日本における経済的地位の低下を示す概念 「一億総下流社会」は、日本における経済的地位の低下を示す概念であり、多くの人々が貧困化し、社会的地位が低下している現実を反映しています。

日本は確固たる国家戦略を欠いており、これにより貧困化が進行しています。コロナ、ウクライナ危機、円安、慢性デフレ・・・・・・。人口減少・少子高齢社会、AI ・ロボット・ DX などの急進展、レベルの変わった災害、地球環境やエネルギーなどの構造的問題など、日本は大変な問題に直面していると言われており、腹を決めてこの勝負の10年に挑まなければ日本に未来はないと訴えます。

それを「貧しい国ニツポン」、「一億総下流社会」と称して今後の日本の現実と未来に警鐘を鳴らしています。
-極限まで進んだ「二極化」-
次々と建てられている超高級マンションを見ていると、「これほどまでに貧富の差は拡大しているのか?」としか思えない現実にぶち当たります。更に驚くのは、そういった高額マンションが発売直後に完売するほどの売れ行きだということです。

須田慎一郎さんは、こういった現状を踏まえ、「日本は極限の貧困社会に埋没した」と分析されています。新型コロナ、ロシアのウクライナ侵攻や中国ではなく、米国に従属してきた日本のスタンスこそがその要因としています。
-既得権益-
この国の社会がここまで下降線をたどっている理由のひとつとして、「日本社会に既得権益がくまなくはびこっている」事を挙げています。
アメリカ社会は流動性の強い社会です。GAFAM(新興IT企業5社の総称)はご存知の通り、アメリカを代表する新興企業ですが、5社の株価は10年前に比べれば5倍〜10倍になっているようで、そんな事例は日本ではほとんどありません。乱高下なく安定的なのは日本の特徴かもしれませんが、「成長を期待できない」ということです。

そういう事例が日本に生まれないのは、既得権益を頑なに維持しようとする旧企業と、それを保護する政策にあると述べています。・・・今の時代に合っていないのか今は国にそういう先見の明がないのか、完全に取り残されたように見えます。
日本は確固たる国家戦略もなく、世界の変化について行けない。貧困化は進み、富める者も富まざる者も負け組に転落する「一億総下流社会」が現実になろうとしている。本当の自由を手に入れていない日本。今よりもほんの少しだけ日本がよくなるように、日本の貧困化がむき出しになった今こそ、脈々と続いてきた従属関係を見直す時ではないだろうか。

『どうなる日本!今後の日本経済を読む 〜いま日本経済に起こっていることこれから起こること〜』(須田慎一郎さん)


・経済ジャーナリストとしての観点から、普段のニュース等では知りえないことなど話していただけた。日本経済の現状と今後の予測を講演いただいたので、参加者であった経営者層の方々の考え方が変化したと思う。
・聴講者が聞き入りやすいように、時々冗談を交えながら話しをしていただけた。大好評でした。
・おかげさまで、今回のセミナーも多くの方々にご参加いただき、お客様からは、政治と経済について、とても身近になり興味が深くなりましたとのお声を伺っており、主催者として喜びを感じております。

・既存マスコミの景況予測が当たらない訳など経済問題を追いかけて来た須田先生ならではのお話が聞け、意識啓発のヒントになったし、話がスピーディかつわかりやすく面白い。
・物価や有効求人を見るのも大切ですが、一番大事なことは経済の動きを見ることだと何度もお話しされていました。時局講演としては、とても分かりやすい内容でした。
・“失われた30年“と言われているバブル経済崩壊以降の日本経済について、なぜデフレスパイラルとなっているのか、また好循環のインフレへの兆しが見えつつある現状と、そのキーとなる政策などについても語っていただき、随所に笑いもある内容は、分かりやすく学べて大好評でした。
・実際お会いすると誰に対しても丁寧、非常に温厚で素晴らしいお人柄でした。分かりやすい語り口、そして熱のこもったご講演には 時間を忘れるくらい魅了されました。