
-Z世代との職場での効果的なコミュニケーション術-
職場で、特に“Z世代”と呼ばれる若手従業員とのコミュニケーションに頭を抱えることはありませんか?
「Z世代の社員は何を考えているのかわからない」、「Z世代の社員との距離感の取り方、詰め方がイマイチわからない」etc.様々な悩みがあるかと思います。

今や「Z世代」に代表されるように、若い世代を中心に仕事や人生に対する価値観が多様化しています。価値観が異なると、コミュニケーション法や、やる気の引き出し方が各々変わってきます。職場の価値観が多様化する中で、Z世代の社員とコミュニケーションを上手く取れるようになって、仕事もスムーズに進めたいものです。
・・・ということで今回、某自動車販売労組さま主催で村瀬健さんの講演会を開催させて頂きました。
-世代間ギャップを乗り越え、Z世代の強みを引き出すポイント-
人材育成のポイントは、①見てあげる ②肯定してあげる ことです。現代の若者との向き合い方で、「価値観」の違いを受け入れることが大事なのです。
では「価値観」とは何でしょうか?価値観とは過去の積み重ねであり、100人いたら100通りの過去がある、ということです。

・・・例えばこういう問いを出します。【友達と遊びに行く際、待ち合わせの何分前に行きますか?】
①待ち合わせ時間の30分前に行く。 ②待ち合わせ時間の10分前に行く。
③待ち合わせ時間ちょうどに行く。 ④あまり深く考えないで、だいたいの時間で行く。
・・・価値観の違いというのは、こういうことの積み重ねなのです。
現代の若者が求めているのは、居心地と存在価値ということで、給料と出世という考えを上回るという事実を理解しなくてはいけません。
-自分のほうが偉いという価値観を捨てる-
部下に何かを頼んだとき、どうして言った通りにしてくれないでしょうか?もしかしたら、その原因は、あなた自身の言い方や口グセにあるのかもしれません。上の立場の人間が、自分のほうが偉い、という価値観を捨てることが大事です。

そのため、行動の一つとして有益なのは、「私は普段からあなたのことを、きちんと見ていますよ」というメッセージを送り続けることです。上司はプレイングマネージャーですから100%見ることは難しいですが、「見ているよ」ということを伝えることが大事なのです。
そのために例えば、「名前と呼んで挨拶をする」、「会話を始める前に、お礼か謝りから入る」といったように、いくつかの工夫が必要です。
-肯定的に接する-
Z世代の新入社員の中に、失敗やミスを過剰に恐れる社員が目立つと感じる上司の方もいるでしょう。そのような社員が多い場合、会社が自己肯定感を高めにくい環境になっている可能性があります。
社員の自己肯定感が低いままにしていると、失敗を恐れずチャレンジする土壌が育まれにくくなり、会社が変革していく機会が失われます。企業が成長していくためには、社員の自己肯定感を高め、主体性をもって積極的に新しいことに取り組む社員の育成が必要です。

・・・ですから、相手に対して肯定的に接するという姿勢が大事になってきます。「相手の前で、笑顔の量を増やす。」とか「仕事中に話しかけられたら、今やっている仕事の手を止めて、真剣に聞く。」ということを忘れず、対応していってみてください。
-自己肯定感を高めるために-
Z世代は自分の意見を主張するのが苦手なので、先ずはこちら側から「聞く姿勢」を意識し、対話をしていきましょう。個人の意見や考えを大切にする傾向にあるので、例え未熟な考えであったとしても、まず一度は受け入れ、肯定(承認)した後に、こちら側の考えや要望を伝えると良いでしょう。
いい意見であった際やいい仕事を行った際にはしっかりと言葉で褒める・感謝することは当然の行為です。

年代が離れるほど「Z世代は・・」「最近の若者は・・」と一括りにして固定概念をもって接しがちです。しかし全体の傾向だけ見て、個人を見ることが出来ないのは上司や先輩としてNGです。Z世代の「価値観」を理解するのはもちろんですが、1人1人の個性や良さを理解した上で接していきましょう。

『テレビの世界で学んだ 〜若い社員(Z世代)とうまくやっていくための人材育成術〜』(村瀬 健さん)


・Z世代とのコミュニケーションということで、難しい理論ではなく、具体例を挙げながら日常的に使える内容だったので、明日から実践してみようと思います。
・難しい話ではなく、ごく当たり前の簡単のことの積み重ねということで、自分を振り返ると出来ていないことも多かったので、非常に良い機会となりました。
・お笑い芸人の裏話を交えながら「あいさつのポイント」について楽しくわかりやすく、お話しいただいたこと、心より感謝申し上げます。 本日は、誠にありがとうございました。
・芸人譲りのテンポのいい喋りから、居眠りする参加者は一人もいませんでした。「講演はエンターテイメントだ」の考え方や、随所に笑いを散りばめた、存分に楽しめる内容でした。

・講義は若手組合員へのアプローチをメインターゲットとしていましたが、若手組合員に限らず全ての階層に当てはまる講義だったと思いますので、よかったと思います。
・途中組合員同士でペアワークする機会があったため、関係強化という意味でも有意義であったと思います。
・弊社の社員研修や他のチャネル研修会にも活用可能と考えておりますので、機会があれば推薦しようと考えております。
・大変短い時間での講演でしたが「気づき」としては、テンポ・リズムも良く大変有意義な講習でした。