―オンデマンド配信とは!?―
“オンデマンド配信”とは、あらかじめ撮影・編集しておいた動画を動画配信用のサーバーにアップロードしておくことで、視聴者が好きなタイミングで動画を視聴することができるという配信形式です。
「ライブ配信したいけど、参加人数が多すぎて開催日を統一するのが難しい」
「オンデマンドだとある程度、期間に猶予があるので一人でも多くの従業員に視聴してもらえそう。」
・・・ということで、オンデマンド(事前収録型)を採用される企業/組合さんも少なくありません。今回某化学メーカーの企業さま主催で富田勉さんのオンデマンド講演が行われました。
-安全および環境保全リテラシー向上教育-
大テーマは「ヒューマンエラーとの向き合い方、対策」のリテラシー向上。
最近、弊社で起こるトラブルの中でヒューマンエラーによる物が多く感じられます。「ヒューマンエラーとの向き合い方や対策等」について講義していただける方を・・・ということで、富田 勉さんに白羽の矢が立ちました。
労働災害/保安事故及びトラブルの原因の一つとしてヒューマンエラーが抽出されますが、このヒューマンエラーというのは製造現場だけでなく、デスクワークに於いても起こりうるものなので、全従業員に向けてオンデマンド講演が企画されました。
-近年の事故・災害状況からの考察-
近年の労働災害の状況は今後も増えます。「全産業における死亡者数の推移」(総務省統計より)を見ていくと、1948年からデータを取り始め、ピークは1961年。ちなみにその年は何があったかと言うと、“東海道新幹線開通”、“東京オリンピック開催”etc.大規模な工事が全国で行われていた訳です。
簡単に言いますと、「忙しくなると災害は増加傾向になる」ということです。
1972年に労働安全衛生法が施行され、少し落ち着いていますが、今後はより増えていくと思います。その主な原因は“若手従業員の減少”、“現場従業員の高齢化”、“外国人従業員の増加”などです。
-ヒューマンエラーとは?-
全国各地で重大な大事故のニュースが飛び込んできますが、我々のヒューマン労働災害とどう違うのか?・・・富田勉さんの長年の現場で培った経験や失敗談から、そういったことを考えていただくきっかけになればと思います。
ヒューマンエラーとは「人間原因となって引き起こされる事故や災害」のことを言いますが、大きくは2つに分かれます。
1.ルール無視=意図的なヒューマンエラーで、義務を守らなかったことによるもの
2.心理的=過失によるヒューマンエラー。不注意やうっかりによっておこるもの
–ハインリッヒの法則–
皆さんもご存知だと思いますが、『300の傷害のない事故 →29の軽微な自己 →1つの重大事故』
ということで、重大事故1件あたり300件のヒヤリハットが起こっているということ。確率論で大きな事故の導火線に繋がっているので、「日頃の小さなな事故」に注視してください。
-直接原因と関節原因-
・直接原因とは?物的不安全状態と人的不安全行動
・間接原因とは?直接原因の背景となるもの!
・・・もう一歩先の原因追及が必要で、不注意は災害原因ではない 不注意は、自然な心理的現象。「どうして不注意になったのか?」という原因の究明が大事です。
「本人の不注意」を責めることは、本当の原因を隠します。不注意は原因でなく結果なのでは?
『重大災害の芽となる 〜ヒューマンエラーの防止対策〜』(富田 勉さん)
・同じような講演を聞きなれている経営者層に対しても興味をもって聞いていただきやすい。
・安全についての専門家として、安全についての基礎的な内容をお話いただくことができました。受講者からも資料をいただきたいと連絡があり、興味いただけた内容と感じております。
・今回の講演会は、安全に対する意識を高めるため現場作業員を中心に参加いただいた。講師の富田様の講演は、ご自分の経験も踏まえたうえでお話しいただけたので、出席していた現場作業員へ伝わりやすく、発見も多かったと思います。
・当初の計画より、現場作業員、監督者、管理職など多くの方に出席いただくことができました。今後、講演会で得た知識や発見をどう活かすかにもよりますが、集中して講演会に参加してもらい、まずは成功と考えています。
・話が聞きやすく、参加者へ問いかけるなど、飽きないよう工夫されており、非常に参加しやすい講演会でした。また、ご自分の経験を踏まえた話も多く取り入れていただき、同じ製造業として理解しやすかった。
・直接作業所に関連する事だけではなく、日頃生活する上での貴重な体験談もあり、非常に参考となりました。希望通りの安全講話で、良かったです。
・とても良かった!今回、労使の集まりで講演していただいたが、富田さんの経験された部分からの内容でしたので、腑に落ちました。参加者からの感想も寄ったです。ありがとうございました。