-1型糖尿病とは?-
糖尿病には1型と2型があるそうで、2型は周りでも良く聞く、遺伝的な要因や運動不足や食べ過ぎなどの生活習慣が加わって発症すると言われる症状で、糖尿病患者の95%以上が2型といわれていて、中高年に多く発症します。
一方、1型糖尿病は、膵臓のインスリンを出す細胞βが壊されてしまう病気です。β細胞からインスリンがほとんど出なくなることが多く、1型糖尿病と診断されたら、治療にインスリン製剤を使います。世界的には糖尿病全体の約5%が1型糖尿病と言われているようです。
-消えそうで消えないペン-
著書のタイトルにもある「消えそうで-えないペン」というのは調べてみると、実は2020年10月1日に454日ぶりに白星を飾ってお立ち台に上がった岩田投手が、「消えそうで消えないマジックペンみたいなのが、岩田稔だと思っています!」と語ったことが、その元になっているようです。
1型糖尿病は、一日複数回の注射をお腹に刺して打たないといけないというハンディーがありながら、プロとして成功といえる成績は先発だと50勝以上だと言われている中で、プロ生活十六年間で60勝をあげられた岩田投手は紛れもなく、プロ野球選手としては大成功者と言えるのではないでしょうか?
-プロ野球選手のセカンドキャリア問題-
ご承知の通り、プロアスリートにとって、現役選手でいられる期間は短いです。ちなみにプロ野球選手の平均在籍期間は9年で、引退時の平均年齢は29歳だと言われております。
我々にようなビジネスマンで例えると、大卒の社会人であれば7年目に入り、ようやく本格的に会社の戦力になろうかという時期に、プロ野球選手は戦力外という通告を受けるということになります。
・・・岩田稔さんは病状と闘いながら、決して順風満帆だったとは言えないプロ生活だとしても、16年間という長い間現役を続けてこられたのは凄いことです。
しかし野球一筋の方が、社会に出るのは仲々大変なことで、岩田さんはこう仰っておられます。
“引退後はこれまで阪神タイガースにお膳立てしてもらっていた活動も自分で動いていかなければなりません。これから自分のやりたいこと、社会的意義のある活動を具現化していくためには、会社という形が必要だと考えたのです。もちろん漠然としたイメージを持っているだけでは事は起こせません。現役引退直後から実際に動き始めたのですが、会社設立という作業はやはり口で言うほど簡単なものではありませんでした。”
-目標や逆境に負けない不屈のメンタル-
「病気になっていなかったら、今よりは弱い自分だっただろう」
「病気を通じた経験があったから自分がすべきことをやり続けるだけ、と乗り切ることができた」
・・・etc.そう言い切る岩田稔さんご自身の人生を通して、目標や逆境に負けない不屈のメンタルが充分に伝わってきますし、1型糖尿病に向き合いながらの現役生活の中で、日々活躍を見ながら内に秘める思いと前向きな姿勢に勇気をもらうことが出来ます。
病気に対する支援活動も同じ病気を持っている人達にとって前向きに生きる勇気になっていることでしょう。
1型糖尿病と共に生き、勝てない日々にも前を向いて腕を振り続けた岩田稔さんが、マウンドでの戦いを終えた今だからこそ明かす困難に立ち向かう思考と、これからの夢・・・同じ病を抱える人たち、そのご家族や悩みを抱えるすべての人へのエールとなる一冊です。
『「やらな、しゃーない!」 〜逆境に負けない岩田流セルフマネジメント〜』(岩田 稔さん)
・もしどんなことがあっても諦めない心を持ったら、いつか夢を叶えることができるというのが分かった。
・かなえたい夢や目標から逆算して、より身近で具体的な目標を立てることの大切さが理解できました。
・うまくいかないことがあっても経験をむだにせず、目標を修正することが大切なことが身に染みた。
・前向きになれ、元気になれた。今後、仕事、人生、夢に向かって頑張っていきたい。
・「やっぱりプロはすごい。プロになる人の人生に感動した。」 等々・・・元気になったとの意見が多いです。
・野球にまつわる数々のエピソードを自らの野球人生に重ね、楽しくお話して頂き、参加して良かったです。
・困難も前向きに捉えて、諦めずに目標に向かい続けていこう!という気持ちに改めてなる良い機会でした。
・勉強が大変なときもあるけど、難しいことにも諦めずにチャレンジしようと思います。という間の時間でした。