-5年ぶりのリアル/対面式開催-
思い返せば、2020年3月頃にパンデミックが発生し、予定されていた講演事業がことごとく中止に追い込まれるという事態になりました。
そこからオンラインなどの代替開催で講演事業を継続された労働組合、企業も一定数いらっしゃった一方で、現場の設備などの理由でオンライン開催は行わず、その間事業開催が滞っている組織も多かったです。
今回、某運輸系労組さまが実に5年ぶりにリアル/対面式開催され、矢野燿大さんを講師に招かれました。皆さんの期待値も高く、会場がほぼ満席になる集客でした。
-パワーアップした講演コンテンツ-
2010年に現役引退された矢野燿大さんは、講演活動を始められます。しかしその後、2015年からは阪神タイガース 一軍作戦兼バッテリーコーチ→一軍監督を務めた間(2023年)までは、講演活動が出来ていなかったので、
コーチ、監督という指導者経験を経て、講師としてセカンドステージに突入という感じです。
矢野燿大さんが監督としてどうやってチームを牽引してきたか。勝つことだけではなく、人間力を育てるチームビルディングについて話話をされます。
パワーポイントの内容は秀逸ですし、映像を上手く活用されるので、非常に満足度が高く、エンターテイメント性に溢れた講演です。監督に就任する前の講演よりはるかにパワーアップしていました。
-脳とメンタルを最強にする3つの力-
①成信力
心の中には2匹の“カモ”がいて、「できるカモ?」or「できないカモ?」のどちらを選択するか?是非、「できるカモ?」でチャレンジしていってほしい。
②苦楽力
ピンチはチャンスです。
③他喜力 +感謝力
失敗しても選手たちがどれだけチャレンジできるか。そこで僕たちがどれだけ背中を押せるかが選手の成長につながる。僕自身の成長も必要になる。全員でマイナスの部分をプラスに、プラスの部分をさらにプラスにできるように監督として心掛けていました。
-エンターテイメント性に溢れたコンテンツ-
ニック・ヴイチチさんの映像も上手く講演の中に入れられております。
オーストラリアのキリスト教伝道師であり、モチベーションスピーカー。 テトラ・アメリア症候群という難病により、四肢がない状態で生まれた方です。手足がないことで幼少期を肉体的、精神的に大きな苦労とともに成長する。その間、何度も絶望に襲われ自殺を考えた。それを思いとどまったのは両親の愛と両親への感謝からであった。自分自身の世話をすべて自分で行い、水泳、サーフィン、ボート、魚釣りなどありとあらゆるレジャーを楽しんでいる。35か国を訪問し、施設や学校などで講演を行っている。”
ニック・ブイヂ – Wikipedia
「自分は手足がない障碍者。倒れて起き上がるのに何回失敗しても、諦めなければいつか起き上がることができる!」
何かをやろうとするときに、人はどうしても「やり方」ばかりを見てしまうものです。でも自分が将来どうなりたいかを想像する。これが「あり方」であると思うのです。それを思い描いたときに「大きな目的」ができると思います。そこから細かい「やり方」をやっていくというイメージで考えています。それと同時に、選手たちが「このチームが勝ち上がっていくには自分はどうしたらいいのか」ということを思い描いて行動をしてほしいという思いが強かったです。
-選手に使っていた合言葉-
①言葉は大事 ②夢は叶う ③比べるのは昨日の自分
プロだから変わる、何歳だから変わるということじゃなく、誰でも一緒です。誰でも大事にしてほしいことが、目標に向けて日々の積み重ねや、言葉の重要性です。
選手に質問をすることで自分で考え、判断する力がつきます。トップダウンが悪いわけではないが、「やる気」にさせる前に「その気」にさせることが大事。
-リーダーの資質-
「見本」「信頼」「支援」ー。リーダーとしてまず、部下・選手たちに対しての見本になること。
「カッコイイ背中を見せる」という言葉がありますが、前は身なり含めて繕うことが出来ますが、背中はウソをつきません。
信頼とは可能性を信じること・・・。
・・・2軍監督で日本一、1軍監督で4年連続Aクラスの球団記録を作った矢野燿大さんのチームマネジメント。勝つことだけを目標にせず、選手一人ひとりの心を動かし、可能性を信じきり、コミュニケーションをとってきた矢野流のチームビルディング。一体どのような言葉をかけ、どのような接し方をしてきたのか?リーダー/管理職のみならず、ビジネスパーソン全体に必聴の講演です!
・この度は大変お世話になりました。失礼ながら、矢野さんのセミナーは想像していた以上の内容で良かったと思っております。集客も上々でしたし、質問もたくさん出て、大満足です。アンケートはフィードバックさせていただきます。今後ともよろしくお願い致します。
・久しぶりの講演会で、矢野さんということでとても楽しみにしていました。満員の会場が熱気に包まれ、矢野さんの話も含めスライドや映像を上手く使われており、とても充実した時間となりました。
・もしどんなことがあっても諦めない心を持ったら、いつか夢を叶えることができるというのが分かったし、かなえたい夢や目標から逆算して、より身近で具体的な目標を立てることの大切さが理解できました。
・うまくいかないことがあっても経験をむだにせず、目標を修正することが大切なことが身に染みた。
・前向きになれ、元気になれた。今後、仕事、人生、夢に向かって頑張っていきたい。
・とても良かったです。矢野燿大さんのお人柄が伝わる感じでしたし、話もおもしろかったけど、映像が少し感動する内容だったので、参加して良かったです。
・野球にまつわる数々のエピソードを自らの野球人生に重ね、楽しくお話して頂き、参加して良かったです。
・困難も前向きに捉えて、諦めずに目標に向かい続けていこう!という気持ちに改めてなる良い機会でした。