クライマックスシリーズはセ・パ両リーグともにファーストステージが終了し、ファイナルステージはセリーグ:ヤクルトvs阪神 パリーグ:オリックスvsソフトバンク というカードになりました。
工藤公康さんは、福岡ソフトバンクホークス監督時代に、育成枠から1軍で活躍する選手を数多く輩出し、ポストシーズン16連勝と短期決戦では無類の強さを誇り、チームを5年連続で日本一に導いています。
強いチームを継続できた理由や、選手とのコミュニケーションのとり方など、ビジネスでも多くの方が課題としている「組織づくり」と「育成」についてお話いただきました。
『「未来をつくる思考と行動」 ~チームと選手の“その先”を見据えて』
・監督としては2020年までにソフトバンクを3度のパ・リーグ優勝、5度の日本一(日本シリーズ優勝)に導いている。
・監督の立ち位置は会社で言う中間管理職である。
・‘14王会長に呼ばれ監督就任。かつてジャイアンツ時代V9を経験している王さん に、「10連覇を目指してほしい!」と言われた。皆さんならどう思いますか?自分は「よし!そのためにはどうすればいいか?」という発想になった。
・凡事徹底するため、選手には厳しい練習を課した。
-チームの未来を見据えて-
「勝つ」ことと、「勝ち続ける」ことは違う。
1.ユーティリティプレーヤーの育成
能力高い選手が複数ポジションを守れるようにした。それが選手の可能性を広げることにもなるし、モチベーションアップにも繋がる。
2.循環型の組織を目指す
10連覇するために一軍のみならず、二軍の選手も見据えて取り組んだ。チーム全体の底上げにもなるし、10年という年月を考えたら一軍選手だけでは到底戦い抜くことは出来ない。
3.共通認識、意思統一
例えばあのコーチからこう言われたけど、このコーチからこう言われた・・・では選手、現場が混乱するだけ。選手にとって意思統一は必要不可欠な一つの要素である。
-監督、指導者の役割とは-
選手一人ひとりに、プロの自覚を持ってもらい、モチベーションを維持するのが監督の役目であり、
選手一人ひとりの未来を見なければいけないのです。
変化を恐れていては何もできません。ピンチな状況こそチャンスの状況であるともいえます。
このコロナ禍をいかに乗り切るか?新たな壁を乗り越えることで、リニューアルした組合活動という形にいきつくかも知れませんし、我々はそのお手伝いをさせていただくべく、 日々学び続けることで進化していきます!