【安全講演会】 東日本大震災から見えてきた今後の防災のあり方
〜迫りくる東南海地震に備えて〜
国崎信江(くにさきのぶえ)
国崎信江(くにさきのぶえ)
危機管理アドバイザー/株式会社 危機管理教育研究所 代表

想定する視聴者(Suppose Audience)

●労働組合 安全担当・安全衛生担当の方

●安全担当・安全衛生担当、現場従事者及び監督者の方々

講師からのメッセージ

社会構造や環境の変化に伴い災害もまた様相を変え私たちを襲ってきます。
私たちはその時代の変化を敏感に的確にとらえ防災を進化させていかなくてはならないと考えます。
その時代に得られた最新の科学の知見を利活用し、「たぶんこれなら大丈夫だろう」という感覚的な防災から、
科学的根拠を用いて具体的で効果的な防災を推進する必要があります。

日本は世界的に見ても高水準の防災科学技術を要していますが、
残念なことに家庭・地域(学校防災教育を含む)・企業防災において十分に活かされていないという現実があります。
防災を提唱する立場としてそれを追求していきたいと思います。

■期待される効果
災害の発生は止められないけれど、被害を減らすことは事前の備えや訓練によって可能です
過去の災害の実態や、国が実施している実証実験による科学的な知見から、実践的かつ具体的な備えを提唱します

内容

01
今回の震災から何を学ぶ① 「想定外」の覚悟

・過去の地震からの被害想定 →過去を超える災害がやってくる
・過去を超える災害がやってくる
・地球温暖化により災害の規模が巨大化することを知る

02
今回の震災から何を学ぶ② 防災とは何を意味する?

・防災とは 生命、身体及び財産を災害から保護する
・安全な場所に建てる
 災害に強い建物で働く、住む
・これだけでほとんどの問題が最小化される

03
即死状態ではもうどうすることもできない

・阪神淡路大震災では 十数秒の揺れで 5502人が建物や家具 の下敷きで亡くなった
・その90%は地震から14分以内 に亡くなっている
・550人が火災で亡くなったが、建物の下敷きで逃げられなかった

04
生活費用はいくらかかる?

・生活に必要な経費
・当面の生活が確保できた時期までにかかった経費「200万円以上の支出」が最も多い

05
住宅再建にいくらかかる?

・住宅再建経費
・住宅の建設/購入/賃借の経費
 全壊/大規模半壊/半壊ともに2,000万円以上が最も多い

06
住宅再建ための支援を知る

・被災者生活再建支援制度(給付)
・住宅の応急修理(現物支給)
・災害復興住宅融資

07
災害時の実態から企業の役割を把握していることが重要

・過去の災害において災害対応に従事した経験の有無にかかわ らず、災害の知識を得ていること
・社会的要因により一つの災害が巨大化する傾向にあること
・災害に対し社会と地域が脆弱になっている傾向にあること
・長周期地震動による超高層建物や石油コンビナート施設への影響が解明されつつあるなかで、
 対策が研究途上である
・災害対応活動は多様で複雑化すること

08
生き残れる企業になるために

・BCP(事業継続計画)
 大規模地震等の不測の事態発生時に、重要な事業を必要な時間内に
 再開/継続するために必要な行動計画を定め文章化したもの
・BCM(事業継続マネジメント)
 事業継続計画(BCP)において定められた対策や教育/訓練を確実に実行および評価し、
 BCPを継続的に改善し維持管理するための経営管理プロセス。

担当者より

 

●講演実績 

株式会社ダイフク/千葉県成田市/相模原市緑区 津久井地区自治会連合会/松戸市民会館

大阪市天王寺区 一般社団法人/内外情勢調査会横浜市旭区防災講演会/長野県伊那市防災講演会

神奈川県住環境整備推進協議会安全安心まちづくり/全労済住まいと暮らしの防災点検運動

札幌市地域で犯罪から子どもたちを守るために/机上防災訓練研究会防災講演会など(※敬称略)

 

 

 

●オンライン講演記事 

【講演企画担当者が知っておくべきこと】vol.144

 

 

※国崎信江さん印刷用プロフィール資料

 (制作:リンクアップビズ)  

  https://x.gd/nzHPN

 

 

講演テーマ一覧】 

1.東日本大震災から見えてきた今後の防災のあり方                

 ~迫りくる東南海地震に備えて

 

2.~新しい知見で地震災害から職場を守る

 

 

3.新しい知見で考える防災

 

 

お客さまアンケートより) 

・南海トラフもいつかは必ず来ると言われているなかで、子ども/家族をいかに守るのかということをもう一度考えていかなくては!と強く思いました。
・小さな物でも固定することは子どもの命を守ることになるんだなと思い、さらに家具の固定を強化します。
・講演を聴かせて頂き、わが家ももう一度、家でできる防災を話し合おうと決めました!
・これからの災害対策は元気な高齢者にも活動してもらい、女性も積極的に防災にかかわることが重要」
・避難の判断や、隣近所への呼びかけは行政の指示を待っていては逃げ遅れる恐れがあり、
 「行政が守ってくれるという行政依存や情報・指示がないと行動できないという情報依存ではなく、
 災害がいつ発生しても自分の生命やくらしを守る自立した防災力 をつけよう」という部分が印象的でした
・「遠くの親戚より近くの他人。頼りは地域のコミュニティ」というように、地域の繋がりを深めることで、
 いざというとき助け合う「共助」が生まれるんだと思いました。